千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える

千日太郎が送る住宅ローンの最新ニュース、ほぼ毎日21時にYouTube生配信、失敗しないマイホームの購入から返済計画のバイブルとして、多くの方からご支持頂いています。

千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える

住宅ローンに精通した公認会計士千日太郎による専門サイト、21時からYouTube生配信、最新の金利動向から失敗しない住宅ローン、マイホームの購入計画についてWBS(テレビ東京)ほか多数の経済専門メディアでコメントしています。本サイトにはプロモーションが含まれています。

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年収ごとに住宅ローン金額や購入価格の相談事例を整理すると色んなことが見えてきた!

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年収ごとに振り分けてみると住宅ローン相談者の傾向が見えてきた

どうも千日です。千日の住宅ローン無料相談ドットコムでは一般の方から家の購入や住宅ローンについての幅広い相談を受け付け、千日太郎が無料で回答する代わりにその相談内容と回答をインターネットに公開してます。

2016年12月にスタートし、実に様々な人の様々な相談が集まり、現時点で約2百ほどの相談と回答事例が集まりました。

そして、今回はこのサイトを相談者の年収ごとにカテゴリー分けして、年収ごとの記事を一覧して見れるようにしました。

こうすることで自分の年収と近い人の相談事例と千日太郎の回答を効率良く確認することが出来るので、より使いやすくなったと思います。

前は年齢ごとのカテゴリーを用意してたのですが、やっぱり年収ごとの方が、綺麗ごとではなく、モロにダイレクトに参考になるよなと思った次第です。

またこの作業で年収ごとに振り分けてみることで意外な傾向が見えてきましたので今日はそれをシェアしたいと思います。

全国の年収の分布と相談者の分布の違いから見えること

住宅の購入を検討する人が母集団となりますから全国的な年収の分布とは違ってくるだろうな、とは予想していました。

実際に集計した年収の分布を棒グラフで重ねてみると分かりやすいです。

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  • 黄は千日の住宅ローン無料相談ドットコムに相談した人の世帯主の年収の分布です。
  • 赤は国税庁による平成28年度民間給与実態統計調査から千日が集計した分布です。

改めてこうして見ると、年収ってまさにピラミッド型(赤の棒グラフ)になっているんですよ!

えげつないです…しかし世界規模でみると、日本の年収300万円であっても世界の半分以上の資産を握る1%の富裕層に入るということらしいです。

そして、千日太郎に住宅ローンの相談をされた方の分布(黄の棒グラフ)は年収300万円台からです。そしてピラミッドの頂点にある年収1000万以上が突出して多いですね。

多くのひとを対象としていると思っていましたけど、日本全国の年収の分布という観点から見るとなんとか6割、ぎり過半数の人達ということでした(世界規模では1%未満)。

家を買うにあたっては銀行から住宅ローンを借りれないと実際問題難しいです。年収が低い場合は特にそうです。

では、年収が300万に満たないと住宅ローンは借りられないのでしょうか?

そんなことはありませんよ!

年収100万円以上あれば住宅ローンは借りられる!

そりゃ当然、高年収に越したことはありませんが、「年収だけが原因」で審査に落ちるということはありません。

年収に見合った借入額に抑えれば借りることは出来ます。

国土交通省の平成29年度民間住宅ローンの実態に関する調査では、民間金融機関の住宅ローンの審査項目と具体的な内容についてのアンケート結果が公開されています。

融資可能な最低年収については次のようになっています。

  • 100万以上:292
  • 150万以上:586
  • 200万以上:71
  • 250万以上:11
  • その他:210

(H29年度回答数1,170金融機関の審査ラボ | 千日の住宅ローン無料相談ドットコム

つまり、おおむね年収で100万以上あれば、住宅ローンを借りることは可能です。

どうせ門前払いされるだろう…

と思っている人は多いでしょう。

年収から借入可能額を計算:【フラット35】では現在の年収から借りられる住宅ローンの金額をスマホで簡単に計算することが出来ます。

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  • 年収150万円
  • 10月金利1.41%

借入可能額は1,242万円ですね。もちろん、これは簡易なシミュレーションですから、実際に借りられる金額と異なる可能性はあります。

しかし、ちゃんと住宅ローンを借りて家を購入することは出来るのです。

専門家へ相談するのは年収の高い人が多いのか?

しかし、今のところ千日の住宅ローン無料相談ドットコムでは、年収150万円はおろか200万円台の人も一度もご相談を受けたことがありません。これは勿体ないことだと思います。

前出のように相談者の分布では、年収1000万円以上の高所得者の割合が多い点が特徴的です。

これは集計していて、ちょっと驚きました。何となく高収入の人からメールが来ることが多いような気はしていましたが、グラフで目に見える形にすると明らかですね。

これは果たして…

  • 家を購入する人の平均的な分布なのか?
  • そうではなくて専門家に相談しようとする人の属性と関連があるのか?

そこで、さらに比較対象を変えて検討してみることにしました。

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新築マンションの購入者の年収の分布とほぼ近似していますね。

民間のアンケート調査との比較なのですが、向こうの母集団は1449名、こっちは134名ですからまあ良しとしましょう。

ちなみに、国土交通省の調査では「世帯年収」の統計があります。でも千日の住宅ローン無料相談ドットコムでは「世帯主の年収」でカテゴライズしているので比較できません。

ちなみに国土交通省の調査では住宅の種類ごとに平均の世帯年収が出ています。

第一次取得者(初めて家を買う人)の平均世帯年収

注文住宅:平均690万円

分譲戸建住宅:646万円

分譲マンション:835万円

中古戸建住宅:634万円

中古マンション:650万円

(引用:平成28年度住宅市場動向調査報告書|国土交通省)

分譲マンションだけが突出して平均年収が高いです。都心の1億を超えるタワーマンションを購入する層が平均を引き上げているのでしょう。

お金持ちは注文住宅(豪邸)ではなくて、タワーマンションが多いのですね。供給数が多いというのもあるかもしれません。

千日の相談者は新築マンションの年収分布に近似しているということは、相対的に年収の高い人が専門家に相談したいというニーズが高いということを意味しています。

無理な住宅ローンは無理ですよとハッキリ言うスタンス

現在は以下のような共通項目で相談者のプロフィールと相談内容を掲載しています。

  • 居住予定の家族の年齢と年収
  • 自己資金の額
  • 物件価格
  • 物件のタイプ
  • 借入予定額
  • 検討中の住宅ローン
  • 相談内容

しかし最初からこんなに整理されていた訳ではなく徐々に今の形に落ち着いて来た感じです。

特に初期の頃は相談の敷居を低くする為に年収など、ちょっと言いにくそうな情報は不要ですよとしてました。限定された範囲でもある程度の回答はできますので。

しかし、回を重ねるごとに相談者の方が自ら年収を書いて来られるようになって来たんです。

自分の収入や貯金について一切の情報を提供するから、どんなリスクがあるのか教えて欲しい!

そしてムリなら無理とハッキリ言って欲しい!

こんなスタンスの人が増えて来て今に至ります。

人生がかかっていることですから、恥ずかしいなんて言ってられないんですよね。加えて、ネットの匿名性が良い方に転んだんでしょう。

私の方も別にお金を貰ってる訳ではありませんから、その点遠慮はありません。別に偉そうにはしないですが歯に絹を着せる必要は無いですし、大事なことだからこそ、オブラートに包まずハッキリ書くようにしてます。

 

まとめ~これからも続けますのでよろしくお願いします!

実を言いますと、最近は無料相談の更新頻度が落ちてきました。書籍の執筆に会計事務所の業務、あとは有料の個別相談も始めていて、どうしてもそっちの方を優先せざるを得ないためです。

しかしこれはライフワークなので、人生の続く限り、続けていきたいと思っています。

ただ、運転免許の返上を考えるような高齢者レベルになってくると、回答の精度に影響してくるかもですね。

なのでどこかのタイミングで引退するかもしれませんが、これまでの質問と回答はすごく価値のあるものですし、息を長く続けていくことが目標ですね。

これからもよろしくお願いします!

以上、千日のブログでした。

《あとがき》

最近は本を読んで千日太郎を知り、ご相談して下さる方が増えてきました。嬉しいことです!全国の大型書店と通販で発売中です。

 

 

千日の住宅ローン無料相談ドットコムはかなり数が増えてきたため、過去の記事を読みだしにくい状態になっていたので、新たに「年収別」というカテゴリーを新設してサイト内の回遊度を高める試みです。

やっぱお隣さんの年収って下世話な話ですが、気になりますし単純に興味をそそりますからね。

2018年10月9日

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