千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える

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公認会計士監修の借り換えランキング

最終更新:2024年3月1日

千日のブログでは次の3つの側面から住宅ローンの借り換えを提案します。

  1. 毎月の返済額を少なくする借り換え
  2. 金利の変動リスクを少なくする借り換え
  3. 手元の資金を増やす借り換え

今の住宅ローンよりも一つの項目で効果があるなら、検討する価値があります。

住宅ローンの借り換え金利は毎月初めに発表されますので、月ごとに最適となる借り換えパターンと借り換え先は変わってきます。それをリアルタイムにランキング形式で解説します。

特に、新型コロナウイルスが金利に及ぼす影響に加え、金融機関の動向をも勘案してランキングを行っています。

そして、最新の住宅ローン金利予想をyoutubeに投稿しています。リアルタイムに更新しています。チャンネル登録と🔔マークをタップしておけば、最新の更新情報を見逃しません。

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ランキングに掲載する住宅ローンは各銀行の商品の中で最も実質金利が低い商品に今後の金利情勢を加味し、表記の実行月に有利となる商品を先読みしており、公認会計士 中村岳広事務所の監修のもと作成しています。

変動金利に借り換えるなら金利上昇への準備を

変動金利で借りる人は将来の金利上昇リスクを負うことになります。2023年に日銀総裁が植田氏に交代し同年7月の金融政策決定会合では、長期金利の上限を引き上げました。今後は利上げに踏み込む可能性は十分にあります。

  1. 毎月の返済を少なくして貯蓄を増やし、金利上昇に備える。
  2. 適用金利を下げて、将来上がったときの影響を少なくする。
  3. 低金利の変動金利で借り換え費用も含めて融資してもらい、手元に資金を残す。

こうした借り換えに最適な変動金利をランキング形式にしました。5年ルールと125%ルールの適用がある変動金利に限定しています。

変動金利のランキング

2024年3月

順位(最適な人) 1位(メガバンクの最低金利もありうる)
住宅ローン名(金融機関) 住宅ローン変動金利(三菱UFJ銀行)借り換え
金利 年0.345%~年HPご確認%
事務手数料(税込) 借入額×2.2%
※適用金利や引下幅は、お申込内容や審査結果等により決定いたします。
メリット(注目)
  • 女性向け特典として出産後6ヵ月以内に申し出ることで金利を0.2%優遇する。特典の適用には条件があるため詳細は公式サイトから確認してください。
  • 借り換え諸費用を含めることができる。また残期間を延ばすこともできる。(「35年」-「住宅取得時に借入れた住宅ローンの経過期間」まで。
  • 全期間固定金利ともミックスして借りることができる。
デメリット(注意)
公式サイトはこちら

 

順位(最適な人) 1位(変動か固定か対面で相談したい人)
住宅ローン名(金融機関) 変動金利(SBIマネープラザ 所属銀行:住信SBIネット銀行)
金利(金利プラン) 年0.298%(通期引き下げプラン)
事務手数料(税込) 借入額×2.2%
メリット(注目)
  • SBIマネープラザは全国的に対面店舗があり、業界最低金利の変動金利とフラット35保証型を比較シミュレーションした上で申し込みが出来る。
  • 通常の団信に加えて全疾病保障(精神疾患以外の全ての病気とケガ)が金利上乗せなしで付く(加入に年齢制限なし)。
  • 借り換え諸費用、同時に行う増改築費用を含めることができる。また残期間を延ばすこともできる。(「35年」-「住宅取得時に借入れた住宅ローンの経過期間」まで)
  • 変動金利の5年ルールと125%ルールの適用がある。5年間は毎月返済額はそのまま、1度に上がる毎月返済額は従前の125%までが上限となる。
デメリット(注意)
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順位(最適な人) 1位(5年125%ルールなしのネット銀行)
住宅ローン名(金融機関) 変動金利(PayPay銀行)
金利(プラン) 年0.290%(全期間引下型)
事務手数料(税込) 借入額×2.2%
メリット(注目)
  • 借り換え諸費用を含めて借り換えることができ、収入印紙、口座振替手数料も無料。加えて金利上乗せなしでガン50%保障と先進医療給付特約が付く。(加入できるのは50歳まで)
デメリット(注意)
  • 変動金利の5年ルールと125%ルールの適用がない。金利が上がった翌月から毎月返済額が増額となる。
  • 借り換えによって現在の借入期間を延ばすことは原則できない。
  • 借り換えによってペアローンをやめて1つの契約にまとめることはできない。
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変動金利から固定金利に借り換える

10年前の2010年ごろの超長期固定金利のフラット35の金利は2.5%(団信別)前後で、団信を入れると2.9%くらいでした。それがでは1.3%台と半分になっています。

「固定金利にしたかったけど、当時は固定金利が高くて…」

という人には、今は借り換えのチャンスです。以下のようなメリットがあります。

  1. 低金利の固定金利なので、毎月返済額の負担増が少ない。
  2. 借り換え費用も込みで借り換えできて、手元に資金を残せる。
  3. 日銀の利上げリスクが高まっているが、まだ固定金利が上がりきらないうちに金利を固定できる。

そして、固定金利には長短の固定期間があり、固定期間が長いほど金利が高くなります。完済を予定する期間に合わせて固定金利を選ぶと良いでしょう。

10年固定金利へ借り換え

以下のどちらかに当てはまるケースでは10年固定金利への借り換えがおススメです。ただし、米FRBが利上げペースを早めており、近く日銀が利上げするというシナリオが強く意識されていますが、10年固定は横ばいです。

  • 40代後半~50代の給与所得者で、定年まで10年くらいの人
  • 将来の住み替えを、転勤子供の成長に合わせて考えている人

なお、将来住み替えを想定しているのであれば、その時点で住宅ローンを完済することになります。さほど長い期間にわたって金利を固定する必要は無いですね。

10年固定金利のランキング

2024年3月

順位(最適な人) 1位(1日入院でゼロ円となる団信付き11年目以降も借りる人)
住宅ローン名(金融機関) 住宅ローン10年固定(三菱UFJ銀行)
金利 年0.980%~年HPご確認%(11年目から店頭金利-1.5%)
事務手数料(税込) 借入額×2.2%
※適用金利や引下幅は、お申込内容や審査結果等により決定いたします。
メリット(注目)
  • 固定期間が終わった後の金利引き下げ幅にもメリットがあり-1.50%の引き下げになる。
  • 0.3%上乗せで付けられる【7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン〈Plus〉】は対象疾病で1日の入院でもローンがゼロ円となる。医療現場を知る医療関係者に人気(加入できるのは満50歳まで)。
  • 借り換え諸費用を含めることができる。また残期間を延ばすこともできる。(「35年」-「住宅取得時に借入れた住宅ローンの経過期間」まで)
デメリット(注意)
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順位(最適な人) 1位(11年以降も低金利の10年固定へ借り換える人)
住宅ローン名(金融機関) 10年固定金利(PayPay銀行)
金利(プラン) 年1.210%(当初期間引下型)
事務手数料(税込) 借入額×2.2%
メリット(注目)
  • 11年目からの引下げ幅が変動で1.4%もあるため、当初期間が終わった後も低金利を期待できる。
  • 借り換え諸費用を含めて借り換えることができ、収入印紙、口座振替手数料も無料。加えて金利上乗せなしでガン50%保障と先進医療給付特約が付く。(加入できるのは50歳まで)
デメリット(注意)
  • 10年後に変動金利とすると5年ルールと125%ルールの適用がない。金利が上がった翌月から毎月返済額が増額となる。
  • 借り換えによって現在の借入期間を延ばすことは原則できない。
  • 借り換えによってペアローンをやめて1つの契約にまとめることはできない。
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30年超の長期固定へ借り換え

以下のどちらかに当てはまるケースでは30年超の超長期固定金利への借り換えがおススメです。

  • 30代前半の給与所得者で、定年まで30年くらいある人の場合
  • 今後住み替える予定は無く住宅ローンの残期間が25年超ある人の場合

金利を固定する期間が長いほど、金利は高くなります。高くなった分はいわば金利上昇に対する保険料です。

長く金利を固定するつもりだから、その分の上乗せ保険料を利息として払うという考え方です。

30年超固定金利のランキング

2024年3月

順位(最適な人) 1位(国内最低金利の全期間固定に借り換えたい人)
住宅ローン名(金融機関) スーパーフラット借り換え 35年固定 団信不加入(ARUHI)
金利 年1.55%
事務手数料(税込) 借入額×1.1%(web申し込み割引後)
メリット(注目)
  • 団信に加入しない場合0.28%引き下げとなる(他行は0.2%の引き下げ)。30代前半まででデスクワークなら民間生命保険の方が保険料が圧倒的に安く保障も厚い。
  • 借り換え費用も含めることができ、残期間を延ばすこともできる。(「80歳」-「年齢」と「35年」-「住宅取得時に借入れた住宅ローンの経過期間」いずれか短い方)
  • 実行後は住所変更を通知して賃貸への転用が可能。
デメリット(注意)
  • 30代後半あたりから民間生命保険と団信の保険料が均衡してくる。
  • 「S」等の当初期間の金利引き下げはない。借り換え前に「S」の適用がある場合、借り換えによって金利引き下げが無くなる。
  • 返済負担率(年収に占める年間合計返済額の割合)は年収400万未満の場合30%以下、年収400万以上の場合35%以下でなければならない。
  • 団信を付ける場合はARUHIの一般団信となり、機構団信の身体障害保障は付帯しない。
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順位(最適な人) 1位(1日の入院でゼロになる団信に加入のうえ固定に借り換える人)
住宅ローン名(金融機関) 全期間固定金利31年~35年(三菱UFJ銀行)
金利 年1.780%~年HPご確認%
事務手数料(税込) 借入額×2.2%
※適用金利や引下幅は、お申込内容や審査結果等により決定いたします。
メリット(注目)
  • 0.3%上乗せで付けられる【7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン〈Plus〉】は対象疾病で1日の入院でもローンがゼロ円となる。医療現場を知る医療関係者に人気(加入できるのは満50歳まで)。
  • 借り換え諸費用を含めることができる。また残期間を延ばすこともできる。(「35年」-「住宅取得時に借入れた住宅ローンの経過期間」まで)
  • 低金利な変動金利ともミックスして借りることができる。
デメリット(注意)
  • 銀行指定の一般団信へ原則加入となる。30代前半までは団信よりも掛け捨ての生命保険の方が得になるので、注意が必要。
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順位(最適な人) 1位(全疾病団信に加入し2番目の低金利で借り換える人)
住宅ローン名(金融機関) 対面で相談→フラット35保証型(SBIマネープラザ 所属銀行:住信SBIネット銀行)
webで申込→フラット35保証型(住信SBIネット銀行)
金利 年1.81%
事務手数料(税込) 借入額×2.2%
メリット(注目)
  • SBIマネープラザは全国的に対面店舗があり、業界最低金利の変動金利とフラット35最低金利を比較シミュレーションした上で申し込みが出来る。
  • 借り換え費用も含めることができ、残期間を延ばすこともできる。(「80歳」-「年齢」と「35年」-「住宅取得時に借入れた住宅ローンの経過期間」いずれか短い方)
  • 団信込みのフラット35で最も低金利、全疾病保障が金利上乗せなしで付く(年齢制限なし)。
デメリット(注意)
  • 銀行指定の一般団信への加入が必須となる。ただし全疾病保障に落ちても一般団信に通れば融資可能。
  • 住宅を夫婦共有にして連帯債務で借りることはできない。
  • 「S」等の当初期間の金利引き下げはない。借り換え前に「S」の適用がある場合、借り換えによって金利引き下げが無くなる。
  • 返済負担率(年収に占める年間合計返済額の割合)は年収400万未満の場合30%以下、年収400万以上の場合35%以下でなければな
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順位(最適な人) 4位(身体障害保障が付く団信に乗り換えたい人)
住宅ローン名(金融機関) ARUHIフラット35(ARUHI)
金利 年1.84%
事務手数料(税込) 借入額×1.1%(web申し込み割引後)
メリット(注目)
  • 国内唯一、身体障害保障が付帯する団信に加入できる。障害者手帳(1級又は2級)の交付という明確な条件で住宅ローンがゼロ円になる。
  • 例えば糖尿病で人口透析が必要になると障害者手帳2級が交付されるので、いわゆる疾病保障に似た保障が金利に含まれている。
  • webで申し込むことで通常2.2%(税込)の融資手数料率が1.1%(税込)になる。
  • 借り換え費用も含めることができ、残期間を延ばすこともできる。(「80歳」-「年齢」と「35年」-「住宅取得時に借入れた住宅ローンの経過期間」いずれか短い方)
  • 実行後は住所変更を通知するだけで賃貸への転用が可能(民間銀行では厳しくチェックされる)セカンドハウスにも融資可能。
デメリット(注意)
  • 「S」等の当初期間の金利引き下げはない。借り換え前に「S」の適用がある場合、借り換えによって金利引き下げが無くなる。
  • 返済負担率(年収に占める年間合計返済額の割合)は年収400万未満の場合30%以下、年収400万以上の場合35%以下でなければならない。
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20年固定金利へ借り換えは検討しなくていい?

以下のどちらかに当てはまるケースでは20年固定金利への借り換えが検討にあがります。

  • 30代後半~40代前半の給与所得者で、定年まで20年くらいある人の場合
  • 今後住み替える予定は無い人の場合

定年まで20年ならば固定期間も20年で十分なはずですね。また、住み替えの予定がなければ、できるだけ長い期間にわたって金利を固定できる方が安心です。20年もすればかなり元本が減っていますから、もしそのときに金利が上がっていたとしても、何とでもなりそうです。

20年固定は10年固定と35年固定のちょうど真ん中あたりの位置づけと言えそうですが、現在は35年固定と同水準であり、あえて選ぶ合理性のない金利タイプです。

 

フラット35は住信SBIとアルヒ、どっちで借り換えるのが正解?

借り換えを決めるにあたっては多くの要素があるのですが、大きく2つの側面があります。

  1. 資金繰りと総支払額から決める
  2. 団信の保障で決める

住宅ローンで重要なのはまず1.資金繰りと総支払額です。その切り口で答えが出なかった場合に2.団信の保障やその他の付加サービスを検討に入れます。

アルヒか住信SBIかどっちにする?(資金繰りと総支払額の側面から)
借り換え費用を余裕でキャッシュで払える?
YES  NO 
定年まで30年超ある?
YES  NO 
住信SBIフラット35保証型 住信SBIとアルヒ両方OK アルヒスーパーフラット借換

まずは資金繰りとして、借り換え費用をキャッシュで払えるか?が分かれ目です。もし手持ちの資金に余裕がないなら、web申込で借り換え費用が半額になるアルヒがおススメです。

借り換え費用が十分にあるなら、住信SBIネット銀行で借りることで、毎月の返済はより少なくなります。総支払額でも少なくなるのは残期間30年くらいが境目です。

ただし、どちらにしてもそんなに劇的な違いはなかったですね。

アルヒと住信SBIどっちにする?(団信の保障の側面から)

健康状態が良好で一般の団信に加入できる?

YES

NO

家系的に若いときのがんや生活習慣病にリスクを感じている?

YES

NO

そのため既に手厚い医療保険に入っている?

YES

NO

住信SBIフラット35保証型

住信SBIとアルヒ両方OK

アルヒスーパーフラット借換

一般の団信に加入できて既に手厚い医療保険に加入しているなら特に住宅ローンの団信に拘る必要はないですから、住信SBIネット銀行のフラット35(保証型)がおススメです。

一般の団信に加入できないなら、団信不加入かワイド団信かを選べるアルヒスーパーフラット借換がおススメです。

 

借り換え審査と同時に現在の銀行に金利交渉を!

上記の借り換え審査に出すとの同時に、ぜひやっていただきたいのが、現在の銀行に対する金利交渉です。

電話をかけて「金利の見直しをしてください」と言うだけ

交渉といっても何も難しいことではありません。自分の借りている銀行の最寄の支店または住宅ローンセンターなどに電話をして次のセリフを言うだけです。

「住宅ローンの金利を見直して欲しいのですが」

銀行員は優秀ですから、皆まで言わなくてもこれだけですべてを察してくれます。

金利を上げたい人はいない。下げてほしいと思っている。 そして、今の他行の金利は確かに数年前よりかなり下がっていて、ネットで公開されている。 ほとんどの人は借り換えた方がトクになる状態である。 これらのことは、すでに銀行の中の人は承知しています。

お客が電話をかけてきて「住宅ローンの金利を…」とまで聞けば、何をしてほしいかすぐわかります。

そして、やることは単純です。この人が他行に借り換えたらいくらトクをするのか?また、何パーセントまでなら金利を下げてもいいか?を銀行のコンピュータで計算し、銀行内で決裁するのです。

借り換えには何十万~の手数料がかかるが金利引き下げは3万くらい

そして、金利を下げるということになると、銀行に手数料を払って契約を書き換えます。その手数料はだいたい3万円くらいです。

低金利のネット銀行へ借り換えする場合は、上記のように借入額の2.2%の手数料が必要となり、さらに司法書士の報酬なども必要になります。例えば5000万の残高なら、手数料だけで110万円になりますね。

それと比べればかなりお安くなります。上記の借り換え審査に出すのと同時進行で、ぜひ交渉してください。

借り換えれば現在の銀行から保証料の返金がある

また、現在の銀行に借り換え交渉の電話をかける際に、ぜひ聞いておいてほしいのが「保証料の返金額」です。これは銀行が借り換えのシミュレーションをする場合も無視します。彼らが独自で計算できないからです。

保証料を一括前払いしている場合は、借り換えで全額繰り上げ返済することで、不要になった保証料を返金してくれるのです。

その保証料を預かっているのは銀行とは別の保証会社です。いくら返ってくるかは、保証会社でないと計算できないので、銀行の担当者を通じて問い合わせてもらうという方法でしか知る方法はありません。

これは、銀行にとって、一円のトクにもならず、コストがかかるだけなので、公表されていませんが、顧客から要請があれば、ちゃんと問い合わせて教えてくれます。言わなければ教えてくれません。

なので、保証料を前払いしている場合は、必ず銀行の担当者にいくら保証料が返ってくるのかも問い合わせ、把握しておくようにしましょう。これも含めて考えると、かなり借り換えメリットが大きいことがわかると思います。

保証料の返金額の早見表

では、だいたいの目安として全額繰上げ返済で前払いした保証料はどのくらい返ってくるのでしょうか?

こちらはざっくりとした金額を知るための早見表です。当初の借入金額を100万円として前払いする保証料と何年後に全額返済したらいくら返ってくるかという表です。

例えば、100万円を35年で借りた場合、前払いする保証料は20,610円です。そして、5年後に全額繰り上げ返済したら、12,709円返金されるということです。

例えば5000万を35年であれば、前払い保証料は1,030,500(=20,610×50)円であり、5年後に全額返済したら、635,450(=12,709×50)円返金されるということですね。これは大きいです。

(単位:円)

借入期間 経過年数 1年 2年 3年 4年 5年
保証料総額
5年 4,500 2,889 1,583 695 170 0
10年 8,544 6,747 5,201 3,887 2,790 1,895
15年 11,982 10,158 8,528 7,079 5,797 4,672
20年 14,834 12,998 11,331 9,822 8,458 7,231
25年 17,254 15,411 13,724 12,181 10,772 9,487
30年 19,137 17,291 15,593 14,032 12,599 11,284
35年 20,610 18,765 17,060 15,489 14,042 12,709
借入期間 経過年数 6年 7年 8年 9年 10年
保証料総額
10年 8,544 1,168 656 288 73 0
15年 11,982 3,692 2,848 2,131 1,531 1,040
20年 14,834 6,130 5,146 4,271 3,498 2,819
25年 17,254 8,318 7,256 6,293 5,423 4,639
30年 19,137 10,078 8,975 7,966 7,045 6,205
35年 20,610 11,482 10,354 9,317 8,365 7,492
借入期間 経過年数 11年 12年 13年 14年 15年
保証料総額
15年 11,982 653 361 159 40 0
20年 14,834 2,227 1,716 1,285 923 627
25年 17,254 3,935 3,306 2,746 2,250 1,814
30年 19,137 5,440 4,745 4,116 3,547 3,034
35年 20,610 6,691 5,958 5,288 4,676 4,118
借入期間 経過年数 16年 17年 18年 19年 20年
保証料総額
20年 14,834 393 217 96 24 0
25年 17,254 1,435 1,107 829 596 405
30年 19,137 2,574 2,162 1,796 1,472 1,187
35年 20,610 3,610 3,149 2,731 2,353 2,013
借入期間 経過年数 21年 22年 23年 24年 25年
保証料総額
25年 17,254 254 140 62 16 0
30年 19,137 939 725 543 390 265
35年 20,610 1,707 1,434 1,191 976 767
借入期間 経過年数 26年 27年 28年 29年 30年
保証料総額 31年 32年 33年 34年 35年
30年 19,137 166 92 40 10 0
35年 20,610 622 480 350 258 175
110 61 27 7 0

以上、参考になれば幸いです。