千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える

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千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える

住宅ローンに精通した公認会計士千日太郎による専門サイト、21時からYouTube生配信、最新の金利動向から失敗しない住宅ローン、マイホームの購入計画についてWBS(テレビ東京)ほか多数の経済専門メディアでコメントしています。本サイトにはプロモーションが含まれています。

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個人でも今から頑張ればアフィリエイトで儲けられる!の嘘

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2018年6月現在=アフィリエイトで儲けられなくなった分水嶺

どうも千日です。インターネットを利用した副業として一番に目にするのがアフィリエイトサイトです。サラリーマンや主婦でもネットを利用して副業、兼業をするということについては、千日は良いことだと思ってます。こんな記事も書いてます。

しかし、既存のアフィリエイトサイトはダメです。少なくともこの記事の執筆(2018年)時点ではもう末期症状です。

もうこの下にドジョウは居ませんよ。

まだいける。私はある方法で成功した!

こんなことを書いているサイトもあるかもしれませんが、やめときなさい。泥水を飲むハメになります。

普通のサラリーマンや主婦でも、ネットを利用することでバリューを発揮することが出来るのは本当のことです。しかし、それをカネに変換する方法としてアフィリエイトはもう時代遅れになりつつあるのです。

このことは前からこの業界にいる人たちの間では、もう周知の事実です。

しかし働き方改革法案が衆院で決議され、大企業を中心として副業の促進策なんかが行われると「これから出来る副業はないかな?」とネットを検索する人が増えると思うんですよね。

今後、どんな方向性でネットを利用した副業・兼業をやっていけば良いのか?のヒントになればと思います。今回の記事が好評なようですので、次回を予告します。良かったらまた来て下さい。

《次回予告》

アフィリエイトで儲ける仕組みにある致命的な欠陥

すでに、こっそりとアフィリエイトサイトをやってる人はいます。やっていることをオープンにしている人ってあんまりいません。アフィリエイトで成功している人は特に、です。

そこそこ儲けている人って表には出てこないです。

  1. フェアな取引になっていない可能性がある。
  2. ユーザーに対して誠実でない可能性がある。
  3. 高度化して個人の稼げる余地は無くなった。

この3つが主な要因です。

なので私は基本的にアフィリエイトには手を出さなかったのですが、結果的に間違っていなかったと思っています。

1.売上の実在性を検証できないという欠陥

まず、そもそものアフィリエイトの仕組みについて確認しておきましょう。公認会計士として、このスキームを見た瞬間「駄目だこりゃ」と思ったんです。

アフィリエイトは、様々な企業やお店の商品やサービスをブログを通して紹介し、商品やサービスを買ってもらえたら報酬を受け取る事が出来るという業務です。

アフィリエイトでお金を儲けるのに必要なのは2つ。

  • 商品やサービスをネット上に宣伝するためのサイト(ブログなど)と、
  • 商品やサービスを宣伝するための広告です。

その広告を我々にあっせんするのがASPと呼ばれる広告代理店です。

 

ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)とは

ASPとは、「アフィリエイト・サービス・プロバイダ」の略称で、広告主(自分の商品を売りたい人)とアフィリエイター(商品を宣伝して報酬を得たい人⇒私たち)をつなぐ仲介サービスです。

ASPに登録するために費用は発生しませんし、資格も許可も必要ありません。

なのでサイトさえ作れば、誰でも無料で登録して広告を掲載することができます。図にすると以下のようになります。 

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このASPで扱われる 広告も様々です。エステや化粧品などの美容系や、株やFXなどの投資系、集客や マーケティングに関するビジネス系など、顧客の ニーズに特化したラインナップとなっています。

ASPをうまく活用し、サイトに集まる人の属性に合わせた 広告を貼りつけることで、購入数などの実績を効率よく伸ばすことができます。

広告主となる企業とアフィリエイターをつなぐ役割を果たしているのが、 ASPということなのです。

 

広告主とASPが情報を独占しアフィリエイターは蚊帳の外

例えば自分のブログから商品やサービスが売れたとします。広告はASPが用意したものですので、自分のブログから売上が発生したということ(これを業界用語で「着火」というそうです)はASPに分かるんですね。

その情報はASPから広告主、ASPからアフィリエイター(私たち)に伝達されます。

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  • ブログAで注文が入ったという情報はASPは把握しています。
  • また成約≒注文なのですから、当然企業(広告主)にも情報は行きますね。
  • これに対して、アフィリエイターはASPから「このサイトから注文が入ったよ」という情報が来ることで把握するんです。自分では分かりません。

そして、ちゃんと販売できて代金も回収できた又は回収できる見込みの注文についてだけ、広告主がASPに広告料を払うという仕組みになっています。

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広告主の企業はブログから注文があったとしても、その後、その注文がイタズラであったと認定したら広告料は払いません。それはそうでしょうね。そして、ASPは広告料が払われた分からアフィリエイターの取り分を報酬として支払うのです。

  • 広告主は売上に繋がった注文の分だけ広告料を払います。
  • アフィリエイターはお金が入らなかったものが本当にイタズラだったのか?どうなのか知る術はありません。

結局、広告を掲載してもユーザーがそのあと本当に商品やサービスを購入したのか?していないのか?分からないんですよね。

報酬が払われたということは、だれか知らないけど、その商品を買ったんだろうな。

アフィリエイターに分かるのは、どうあがいてもここまでです。

 

アンフェアな取引で一方的に利用されてる情弱

ハッキリ言って、ASPに間でカネを幾ら抜かれても分かりようが無い仕組みですよね。もちろん、そんなことをしたら詐欺です。

しかし、それをやったら詐欺だからやるはずがない、なんてことを心から信じるほどウブな人は少数派だと思います。

また、広告主の立場に立てばサイトに露出しているだけで丸儲けなんですよね。その広告を見てネット経由ではなく、店舗で商品を買うこともあるでしょうし、別の日に電話で予約をする人だっているでしょう。そうなれば広告料を払わずに済みます。

そのタイミングで注文にならなくても、いったん問合せがあれば、メールでDMを送ったりして、後日売上に繋がることもありますが、それも広告料は払わずに済みます。

つまり、

アフィリエイトで稼いでいる人っていうのは、それ以上のカネをASPや広告主に献上している情報弱者なんです。

最小の分け前で満足してくれる、ASPや広告主にとってのお客様です。基本的に搾取されながら頑張る、そんなお金の稼ぎ方です。

 

2.ユーザーに不利な消費ほど成約単価が高いという欠陥

それでも、搾取されながらも、そこそこのお金、例えば月にウン十万円というお金を稼げるのであれば、ちょっとがんばっちゃおうかな?と思うんですよね。

十分に家計としては助かるじゃないですか。でもね、普通にやったのでは数百時間使って58円とかっていうような、お話にならない儲けしかないです。

もっと単価の高いヤツに手を出さないとムリなんですよね。

どういうものかというと、出会い系とか、FXとか仮想通貨などの投資系とかです。

 

情弱アフィで儲かる商品=ターゲットはもっと情弱

広告主、ASP、アフィリエイター、この中で最も少ない取り分です。こうしたアフィリエイトは、無料で何の資格も許可も無しで始められますから、それでもやりたいという人は星の数ほどいます。

いくらでも安く買い叩けるのです。

そんな中でも単価が高い商品というものがあります。そういう商品というのは、多額の利益を広告主にもたらす商品です。ベースが高いので、アフィリエイターに回ってくる利益も大きくなるんですよね。

動くカネがデカい商品やサービスです。

そうした商品やサービスの中には、本当はそんな価値が無いのに誇大広告でユーザを食い物にするような商品が紛れています。

  • インチキな美容医療グッズ
  • 医学的根拠に乏しい薬品
  • 売春買春の温床となる出会い系
  • 仮想通貨取引所などリスクの高い投資

それなりに儲かるようなアフィリエイトということになると、こうしたものに手を出さざるを得ない状況です。

こちらは仮想通貨のアフィリエイトでの儲けの手口についてです。仮想通貨については、自分で取引するよりも、アフィリエイトで情弱を送り込む方が安全確実に儲かるという皮肉です。

カモを賭場に送り込み、そこの胴元から紹介料をもらう、みたいな感じですね。

 

読者やフォロアーを換金する

だから普通に考えて、こんなのを推奨しているサイトを運営してお金を儲けています、なんて普通の神経ならば大っぴらには言えないと思います。

  • 儲かってない人は、何百時間もかけて数十円の利益。
  • 儲けられている人は、自分の読者やフォロアーを陥れている。

自分のフォロアーや自分のブログを読んでくれている人を陥れて、そこから分け前をもらう。

好きな事で生きていく。

とのたまって、アフィリエイトを本業としている人たちが見ているリアルがこれです。

 

3.大手アフィリエイターが独占し個人では稼げなくなってきている

なので、匿名でこっそりこうしたサイトで小金を儲けたいという人も、いないことは無かったです。しかし、素人の個人で出来るようなことは、法人としてもっと大きな資本でやればもっと効率的に出来るんですよ。

そして、実際に大手がブルドーザーのように入ってきて個人のアフィサイトを締め出しているという状況があるようです。

こちらは締め出されてしまったある個人のアフィリエイターによる匿名の手記です。やっぱ堂々と書けないんですよね。

読むと長いので簡潔にまとめました。

 

年間10万円の売上のあるサイトを1000個量産して年商1億円にする

つまり、個人のお小遣いレベルの市場でも、そうしたサイトの構造だけコピーして量産すれば事業会社レベルの売上を上げられるということです。

大手のアフィリエイターにとっては、このサイトの量産コストを極限まで下げることができるようになっているんです。

早い話が、コピペでサイトを量産するんです。シンプルなコピペはバレてしまうので、ばれないように、しかも機械的に沢山コピペできるような巧妙なコピペ技術が進化してしまったんですね。

自動的にサイトのコピーを作るツールが開発されて、それが売りに売れたそうです。

検索上位の元サイトを巧妙にパクるノウハウ(辞書内蔵、類義語おきかえ)が積み重なり、もはや作者にすら区別することは困難だそうです。

 

ASPと大手アフィリエイターがタッグを組んで全てのキーワードを独占

さらに大規模アフィリエイト事業者とASPが裏で組んで、キーワードを独占し始めました。

ASPは前半で説明したようにどんなサイトから幾ら売上が上がっているのか、情報を握っていますよね。

そして、個人の弱小ページから売上が上がれば、それをASP側が大規模アフィリエイト事業者に、 「〇〇というキーワードで、一月に一個ほど売れているようですよ」 と情報を流すのだそうです。

事業でやっている大手のアフィリエイターならば、そのキーワードで一番を取れるサイトを作ることなど、コピペ技術を駆使してものの数時間でできてしまいます。

あとはほったらかしで年間10万ほど稼いでくれればいい。

そうしたキーワードの絨毯爆撃をやってきていて、あとには草一本残らないようなことになっているんですってね。

  • ASPとしては、大手アフィリエイト事業者にまかせれば、いくらでも「良質なパクリサイト」を量産して売上を稼いでくれる。
  • 大手アフィリエイト事業者としては、ASPから売れるキーワードの情報を入手して売上を得られる。
  • 広告主としては、客を連れてくるのが個人ブロガーの丹精こめた記事だろうが、大手アフィリエイターのパクリ記事だろうが同じこと。

今はランサーズやクラウドワークスなど記事も代わりに書いてくれる会社があります。1記事500円くらいの低い報酬で記事を書く副業ライターが星の数ほどいるんです。

 

まず副業で金もうけしよう!という考えは捨てろ

前の記事でも言ったことですが、インターネットで直接的にお金を儲けようということ自体がまず間違いなんです。

アフィリエイトでブログのPV数やSNSのフォロアー数をお金に換える方法というのは、とてもじゃないですが、割に合わないというのは述べた通りです。

そんなことをしなくても、ページビュー(PV)数やフォロアー数がダイレクトに給料やアピール力になる時代がやって来るかもしれません。

一億総スマホ時代と言われており、ほとんどの人が電車の中でネットに繋がったスマホを見てます。

何か特定の分野で情報の発信力、影響力を持っているということ自体が強みになってきます。

だとするならば、自分のコンテンツを見てくれる人のことは何よりも大事にしなければならないんですよ。

目先のアフィ報酬欲しさに、どう考えてもユーザを食い物にするような商品を紹介している人は、結局そういう人だということで、かえって信用を落としてしまうんです。

 

アフィリエイト副業は深夜アルバイトと同レベル

しかし、どうしても人間は目に見える数字だけを追ってしまうんですよね。

つまりカネです。

しかし、サラリーマンとしてこれから副業を始めようと思うのであれば、また、インターネットによる副業の果実を最大化したいと考えるのであれば、お金のことは一旦忘れてください。

私たち、多くのサラリーマンには基本的なビジネスセンスが欠けているんです。

いきなりネットにサイトを作ったからといって、そこにバリューが生まれるわけではないですよね。また、いくら努力したからといって、報われるとは限らないです。

報われるのは社会にメリットがあった場合だけです。

  • サラリーマンとして働くことで給料をもらえたのは、会社の仕組みとして指揮命令系統の範囲内で動くことで社会にメリットが出来るという型にハマっていたからです。
  • アフィリエイトでお金を儲けようというのは、ASPの作った仕組みの中で広告主へ顧客を送り込むという歯車にハマるということです。

つまり、アフィリエイトでの副業って会社が終わったあとに深夜のアルバイトをやってるのと大差ないのですよ。

インターネットで副業をするのであれば、インターネットの潜在力をもっと最大限に利用できるような使い方をしようじゃないですか。

なので、一見、簡単にお金になるかのように見える、アフィリエイトに手を出すのは下策中の下策なんです。

わずかなお金と引き換えに自分の可能性を殺してしまう選択です。

 

自分の好きなことで価値ある情報を発信し続ける

好きこそものの上手なれ。

です。

いったんお金を度外視して、

  • 自分の好きなこと
  • 自分のやりたいこと
  • 自分が言いたいこと

これを社会に対して発信しつづけるんです。

人はやりたいことをやっている時に最もパフォーマンスが高くなるのです。生き物が「これはやりたくない」と直感することは、その個体の生命力を減殺させるものだそうです。

好きなことで生きていく。

こんなキャッチフレーズでアフィリエイトを勧める人も居ます。なので、ちょっと紛らわしいんですけど、全然ちがいますよ。

彼らが言ってるのは好きなブログを書いて、情弱な読者にリスクの高い仮想通貨を買わせたり、危ない出会い系サイトへ送り込んでお金を儲けるということです。

そんなことが「好きな事だ」なんて人いないと思います。

ここで言う「好きなこと」は、自分の得意なこと、やっていて時間を忘れて熱中するようなこと、努力を努力とも思わないような分野です。

まず、そうした分野でネットを通じて情報発信し、SNSならば多くのフォロアーを得る、ブログならページビューを増やすということから始めてみるのが良いと思います。

この千日のブログもまた、最初は趣味のブログとしてスタートしました。途中から何か読む人にメリットが無ければという考え方で試行錯誤していった結果、人生初めての著書の出版に繋がったんです。

 

まとめ

私は著書のまえがきでこのように書きました。

これから私たちを待っているのは少子高齢化社会です。人口が戦争や災害などの原因ではなく自然に減少していく、というのは人類が今まで経験したことのないことです。

そんな環境下で、どうやって自分や家族を守るのか?

どうすれば無理なく自分の家を持ち、子どもを育て、安心できる老後を迎えられるのか?

この本では、まだ正解のない問いに正面から答えることをめざしました。

こうして考えてみると、私が専門家として本やブログで発信していこうとしている共通テーマは人口減少時代の新しいライフスタイルの提案なのです。

その場しのぎの対処療法などではなく、長期的に持続可能なロードマップを示し、自分もまた自分の人生を使ってその実証テストをやってみようと思っています。

そして、こうした試みを全世界に対して発表できちゃうというのもネットの強みです。

もし私のこのブログがアフィリエイトサイトだったとしたら、どこの広告主にもお客を送れないような、こんな一円にもならないエントリーは日の目を見ることは無かったでしょう。 

 

以上、千日のブログでした。

《あとがき》

今回の記事は昨日、医療系のアフィリエイト記事への風当たりが厳しくなるという話を何となく書いたのが思いのほか好評でして、アフィリエイトについてガッツリ書いてみた次第です。

そうは言っても、このブログ広告だらけじゃん!

と思われるかもしれませんが、これはアフィリエイト広告ではなくアドセンス広告ですのでちょっと違うんですよね。

どうも今回の記事は好評のようですので『広告』について書きました。

2018年6月2日

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