モチベーションも検索順位も落とさず雑記ブログを分割して専門ブログにする方法
どうも「口を開けばカネの話」千日です。ブログのカテゴリを無計画に増やしていくと雑多なブログになりますよね。ひとくくりに雑記ブログと言いますが、私のブログがそうです。
2014年12月から今まで、思うままに書いてきました。最初は毎日更新してましたから、どうしても雑多な内容になりますし、それは必ずしも悪いことでは無いです。でも最近のSEOトレンドとして専門性が高い方が検索に強いということがあります。
そこである程度の記事数が増えてきた雑記ブログから、特定の記事を別のブログに移して専門性を上げて、検索順位を上げてはどうか?と思うんですよね。しかし、これには二つの弊害があります。
- モチベーションの弊害:いままで自由に雑記ブログを書いていた人が急に専門ブログにしてしまうと、書くことが制限されているような気になってしまい、その後のモチベーションを損なう。
- 検索順位下落の弊害:新しいブログに単純に記事をコピペしただけでは、Googleによってコピーサイトだと判断されてしまい新しいサイトが著しく順位を落としてしまう。
こんなことになるんだったら、今まで通りに今のブログを気分よくやってた方がまだマシだったということになってしまいますよね。
そこで今日は、以下の2つについて書きたいと思います。
- モチベーションを下げないブログの分割方針
- 今の検索順位を引き継ぐ301リダイレクトの設定方法(1記事づつはてなブログから別のはてなブログへ移す方法)
ブログは安易に分けると後悔する⁉ブログ分割の4つのポリシーとは?
にわかには信じられないかもしれませんが、そこそこ長く続けてきたブログには独自の人格が備わっています。自分から生まれたものですが、素の自分とは違う、別個の人格です。
自分の分身ですが、自分と全く同じというわけでも無い、そんな存在です。
なので、ざっくりとブログから記事を分割してしまうと、人格が変わってしまう、下手をすると人格が破壊されてしまうことになります。
それまでのブログとは何か違う気がして、同じように記事を書くことができなくなってしまいます。
なので、今のブログから記事を別のブログに移すときには、それは移しても良い記事なのか?今のブログにあるべき記事ではないのか?よく吟味する必要があります。
まずは、投稿記事を移すにあたっての以下の4つのポリシーについて書いておこうと思います。
- 新陳代謝
- シナジー
- ボリューム
- ときめき
新陳代謝=1年以上更新されなかったカテゴリー
一つ目のポリシーは「新陳代謝」です。記事をカテゴリー分けしている人は多いと思います。その中で1年以上更新していないカテゴリーは無いでしょうか?
そのカテゴリーは、書き手の自分にとっては無いに等しいカテゴリーです。かつては熱をもって書けたテーマだけど今は違うというものですね。
生き物になぞらえると、古くなった細胞です。それは外に排出しても、ブログを書くモチベーションに影響を与えません。だって1年近く更新してないですから、そのカテゴリーが無くてもブログを続けることが出来るということです。
シナジー=メイン読者にオススメできる?orしたい?
今のブログで検索から最もよく読まれている記事は何でしょうか?その読者にオススメできない記事は外に出しても問題ないです。
例え1年以上更新していないカテゴリーであっても、メイン読者にとって価値ある情報が載っていて、お勧めできる記事ならば残しておかなければダメです。
逆にメイン読者にオススメしない記事は、最近更新していても別ブログで運営した方がより専門性が高まり、検索順位アップが期待できる場合もありますよね。
ただし、外に出す記事群にはある程度のボリュームが必要です。
ボリューム=移す記事の合計文字数は単行本1冊分が目安
サイトにはある程度の記事数が無いと、そもそも太刀打ちが出来ません。外に出したサイトの記事数が少なく、Googleにそのサイトは情報量として不十分と判断されると、もとのサイトにあったときよりも検索順位を下げてしまうことがあります。
なので、記事を外に出し過ぎて今のサイトの記事数がゲッソリ少なくなってしまうのもマズいです。
ボリュームの目安として間違いないのは、単行本1冊分の文字数です。だいたい20万~30万文字です。記事数としては100記事くらい。
分割によって、記事数がこれを下回ってしまうというのであれば、まだ時期尚早です。もうちょっと記事数を増やしましょう。専門ブログとしては、100記事書けてやっとスタート地点くらいです。
その分野について100記事書けないのなら、まだまだということです。
ときめき理論=残す価値があるか?
そして次に、そのカテゴリーの記事を見ていきます。読んでときめきますか?自分のブログの一番熱心な読者、ファンは自分自身です。
その一番のファンが読んでときめかないような記事は、残念ながら存在価値がありません。それは書いた時には生きていたのですが、今は死んだ記事です。
古い記事でもリライトして復活することがありますが、リライトする気にもならないような記事です。イヤイヤ作業的にリライトしても、もっと質の高い情熱のある他の人の記事には勝てっこないです。
自分のワクワクする記事、そういう記事にこそリライトの手間を集中すべきです。
私が実際に分割したブログの実例
では、今回私が実際に行ったブログ分割の実例をご紹介しましょう。今のこの千日のブログから二つのブログにスピンアウトさせました。それぞれ100記事くらいずつですので合計200以上です、ボリュームは十分ですね。
千日太郎のアクアライフ
最初のころ、千日のブログは趣味の海水アクアリウムのブログとして検索上位をとっていました。
この分野は自分がアクアリウムを始めたころに色んな人のブログが参考になったので、自分も恩返しとしてやってみようかな、という動機で始めたカテゴリーです。
検索上位になる文章の書き方とか、写真や動画の使い方とかを覚えました。比較的競合の少ないキーワードなのでその練習にも良かったです。
- もう水槽をたたんでしまったので、1年以上更新がありません。
- 家や住宅ローンについて知りたいと思っている読者には、他にオススメしなければならない記事が山ほどあります。
- 投稿数は116記事です。海水アクアリウムの飼育書一冊分、いやそれ以上のノウハウがあります。
- 今でもたまに読み返して、いつか一等地に事務所を借りてオールインワンの高級水槽を置きたいと臥薪嘗胆しております。
住宅ローンの記事から千日のブログに来る人は、おそらくこんなカテゴリーがあることすら知らないでしょう。
海水アクアリウムの記事から千日のブログに来る人は、住宅ローンの記事が邪魔でしょうね。単独でサイトにした方が良い記事の典型だと思います。
人生やりたいことリストの旅
最初はアクア記事だけにするつもりだったんですが、欲がでてきてさらにスピンアウトさせたのがこれです。以下のカテゴリーを外に出しました。
- ほくろ除去
- 本の出版
- 禁煙
- 海外旅行、グルメ、温泉
4つのポリシーに当てはめてみましょう。
- ほくろの除去や本の出版、禁煙、イタリア旅行などは、その時は自分の中でホットですが、今の私にとって継続して書くネタではないです。料理もいちいち写真を撮るのは面倒だなと思う方です。ブロガーって料理の写真を撮るものでしょ、と思ってやってただけです。
- 家や住宅ローンについて知りたい読者にはもっと他にオススメしたい記事があります。
- 一つ一つは少なかったのですが、「人生やりたいことリスト」というテーマで集めることで102記事となりました(グルメや温泉あたりはこじつけですが笑)。今後、普通の人があまりしないような経験をしたらそれを書いていこうと思います。
- その時のことを思い出すとしんみりしたり、ニヤニヤしたりします。自分史、年表みたいな位置づけですね。初めての本の執筆から出版、増刷までの過程などは、これから本を出したいと思っている人の参考になると思います。
記事単位で301リダイレクトすれば検索順位(ページランク)はそのまま
コピペではダメなんですよ。冒頭にも書きましたが、同じ記事が二つあると、後から出てきた方をコピーと認識しますので、検索順位が落ちてしまいます。
なので、301リダイレクトという方法でやるんです。
301リダイレクトとは?
元々は「向きを変える」という意味の言葉で、Web ページ を訪れた ユーザー を自動的に別のWeb ページ へ転送することです。
HTTP リダイレクト 又は URL リダイレクト とも呼ばれます。
なかでもGoogleでも推奨しているのが「301リダイレクト」です。 転送前のURLが外部リンクを数多く集めている場合には、301リダイレクトで適切に転送をかけることでこれまでの得ていた被リンク面での評価を新しいURLにそのまま引き継ぐことができるとされています。
実際にどうなってるか、リダイレクトを体験してみると分かりやすいと思います。
こちらをクリックしてみてください。千日のブログに今現在存在している海水アクアリウムの記事です。
最初は見慣れた千日のブログのサイトですが、3秒後に新しく作った「千日太郎のアクアライフ」に飛びます。
これがリダイレクトというものです。今は千日のブログが検索結果の上位に出ていますから、アクアリウムについて調べる人はまず、千日のブログにやってくるんですね。
そこに来た人を301リダイレクトで「千日太郎のアクアライフ」へ送る仕組みです。
しばらくしますと、Googleのクローラーは「千日太郎のアクアライフ」が真だと判断して、こっちの方を上位に表示させるようになるのです。
全てのページが入れ替わるまで数週間かかると言われています。なので数週間後には千日のアクア記事は削除します。(この記事のこの部分もリライトします)
記事単位ではてなブログから別のはてなブログへ301リダイレクトさせる方法
では、実際にどうやったら上記の301リダイレクトがはてはブログで出来るかを解説しておきましょう。
自分の備忘録でもあります。
①はてなブログで新しいブログを作り、サーチコンソールへの登録、アナリティクスへの登録などをやっておきます。
②現在のブログの編集見たまま画面でタイトルをコピーし、新ブログにペーストします。そして新ブログでの新たなカテゴリーも設定します。
➂現在のブログをHTML編集画面にして本文をコピーし、新ブログのHTML編集画面にペーストします(このときに、文中に貼っているアドセンスコードなどをペーストした後で消すのを忘れないように!)。
④現在のブログのカスタムURLでデフォルト表示されている「entry/」以下のURLをコピーし、新ブログのカスタムURLにペーストします。新ブログはこれで公開してOKです。
⑤現在のブログのHTML編集画面の冒頭に以下のコードをコピペします。メモ帳などに貼って保存しておくことをお勧めします。
「ここに新ブログのURL」というところは、新しいブログの投稿記事のURLをコピペしてください。
<p>移転しました。
<script language="javascript" type="text/javascript">// <![CDATA[
// リンク先URL
var url = "「ここに新ブログのURL」"; // リダイレクト先ページ// 説明文言と、リンクhtmlの書き出し
document.write("移転しました→<a href="" + url + "">" + url + "</a><br>自動で切り替わります。3秒お待ち下さい。</p>");// リダイレクト処理
setTimeout("redirect()", 3000); // 3秒
function redirect(){
location.href = url;
}
// 移行を伝える「canonical」の書き換え
var link = document.getElementsByTagName("link")[0];
link.href = url;
// ]]></script>
</p>
2回目以降は、下の画像のようにカスタムURLのところから「entry/」以下の部分だけをコピペすれば手間が少なくなります。
とにかく100記事以上、この作業を繰り返すことになるので、システマティックにやった方がいいです。
⑥そして更新ボタンをクリックします。すると、次の画面に推移して「記事を確認する」というボタンが出ますよね。これをクリックしてください。
ちゃんとできていれば、さっき公開した新ブログへリダイレクトされるはずです。
「404 not found」という表示になった場合は、URLが間違っています。再度確認してみてください。
まとめ
いつものことですが、念のため書いておきますね。上記までの作業で飛躍的にPVが上がるということはありません。そして基本的に、ブログのモチベーションを数値に置き、それを増やすことばかりに腐心する人は永遠に弱者です。
- 肉入りの読者と信頼関係を築き
- 価値あるコンテンツを公開する
生身の読者をグリップしていれば、Googleの方が後から付いてきます。しかし、信頼関係は目に見えませんし、価値そのものも、目に見えません。だから多くの人が無視するのです。
私の他にもアクセスアップ方法を書いている人がとてもたくさんいると思います。それを語る人は大勢でもバリエーションには乏しいはずです。基本的には「数字」を追いかける弱者的な方法です。生意気なようですが素でそう思ってます。
多くは本当に無垢に数字を追っている人たちで、残りは、数字に釣られやすい情弱を食い物にして情報商材を売りつけて自分だけ金持ちになろうとする、ペテン師です。
検索順位が落ちて焦っているとどうしても藁にもすがりたくなってしまいますが、情報商材を売ろうとする人には気を付けてくださいね。
以上、千日のブログでした。
《あとがき》
ずっと、やらねばやらねばと思いながら先延ばしにしてきた作業でした。もうすぐ戌年が終わりますが、戌は12支の11番目、季節では晩秋に例えられ「結実」を表す年だそうです。収穫を終えて次なるステップへの準備の歳とも位置付けられています。
なので今年中にはやり終えたかったんですよね、これで年が越せます。今からでしたら年内には全ての記事をクロールしてくれるでしょう。
2018年12月1日
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