どうも千日です。私は公認会計士で2017年7月に監査法人を独立しました。つまり、まる3年フリーランスとして食ってきたことになります。
少し前ならこうした国家資格を取得するのは、独立志向の強い人が多かったと思いますが、最近はそうでもないですよね。特に私は生来のものぐさ者で、いわゆる意識高い系の真逆にいる存在でした。
もちろん、並外れて優秀な人が組織に収まりきらず、独立して成功するというケースも聞きます。
しかし、それはほんの一握りのレアなケースです。そして、そういうタイプの人は「自分がフリーランスで食っていけるか?」ということについてネットで検索などしません。
つまり、この文章を読んでいるあなたは、そうではない普通の人です。つまり私と同じくらいのレベルですよね。
今日は、超人ではない、ごく普通の人がフリーランスで食っていけるかを客観的に判断する方法について書きます。
私は公認会計士ですので、士業やコンサル系で独立する人のケースになると思います。
自分の価値を数字にする能力
いきなりですが、これ☝が結論です。
フリーランスは、自分の持つ能力が武器です。ここで言う能力は、それによってだれかにメリットがある、「価値(バリュー)」と言い換えてもいいでしょう。能力なり価値なりがあれば、何かしらの依頼が来て飯が食えるということです。
ただ、個人としての実務能力なんて誰も似たりよったりですよ。士業ならその資格を取得するくらいの能力がありますから、それで必要十分です。
フツーでいいんです。あまり能力が高すぎても、どうせ理解されません。食っていくために必要な能力は、その自分のバリューを数字にできるか?ということ、その1点です。
人脈をアテにしてはいけない
まったくお友達がいないというのはどうかと思います。しかし、独立したら●●さんから仕事がもらえるだろうというのをアテにしすぎるのもどうかと思いますよ。
独立する前には、そりゃ良いことを言うものです。いざ、独立してからそのお友達から全く音沙汰がなくなることだってよくあります。
薄情だからではなく、自分がその人にとってメリットが無かっただけのことなんですよね。恨んではいけません。
そして、そもそもその人はお友達ではなかったのです。ただそれだけのことですよ。
もちろん、ちゃんと面倒を見てくれる良い人もいますが、それもその人の財政状態に問題がないときだけです。
そして、いずれは自分で仕事を作っていかなければならないのです。
結果を出せるかを判断するのは自分ではない
言うまでもないことですが、結果がすべてです。独立して結果が出せなければ飢えるしかありません。
結果とはお金であり、お金は数字です。
いくら「自分は結果を出せる人間だ」と自信をもっていても、結果を出せなければだめですし、それを判断するのは自分ではありません。
「自分を信じる」というのはメンタルとしては重要です。なぜなら、自分の他に自分を信じてくれる人なんていないからです。少なくともわたしの場合はそうでした。
しかし、実際問題としてそれを判断するのは世間なのですよ。
インターネットの数字=お金
数字はお金です。お金が数字と言ってもいいでしょう。会社の中に居て、副業としてお金が儲けられるか?ということまでやらなくても数字にはできます。
例えば、自分の持っているノウハウをYouTubeで公開して何人のチャンネル登録者数を集められるか?
YouTubeの敷居が高ければ、ブログでもいいです。誰でも匿名で始めることができます。その記事にどれだけのアクセス数があるか?
これ単体でお金儲けする方法はありますが、それはユーチューバーやブロガー、アフィリエイターとしてのノウハウが必要になってきますので、そこは割愛します(これだけで食っていくのは、それはそれでイバラの道ですから)。
インターネットにおいては、どこの誰が書いたか?ということは抜きにして、そこに出ている情報にバリューが有るか無いかでわかりやすく振り分けが行われます。
そこで、一定の数字を上げられるということは、所属している組織とは関係なく、あなたの価値が世間で通用するということです。
インターネットで数字になる=儲かるコンテンツとは?
インターネットで数字を上げられるコンテンツとは、「ユーザーのお金になる」コンテンツです。多くの人は自分がお金を稼ぐことが第一になっていて、これを忘れてしまうんですよね。
例えば千日太郎に直接住宅ローンの相談をしようとすると、ここでその金額を書くと引かれてしまうので書きませんが、諭吉さんが何枚か必要になります。
そういう情報を惜しみなく、全て、ブログやYouTubeに公開しています。タダです。普通はそれだけお金を払わなければ入手できなかった情報がタダで公開されているわけですから、逆を返せば私のブログやYouTubeを見れば、それだけ儲かるということです。
価値があるなら必ず数字になる
最初はそういう値札はありませんでした。後から世間と相談しながら、自分で付けたもので、それで通用しているから続けているものです。
もしも、数万円の価値のある情報がインターネットにあったとしたら、その価値を知っている人は確実にそれを見つけ出します。
道にお札がむき出しで落ちているようなものです。
ここに行けば、そういう情報があるということが分かれば、皆がこぞって行くんですよね。別にこっちから宣伝する必要などないのです。
そういうコンテンツを公開できているなら、確実に数字になります。ブログならばPV数、YouTubeならチャンネル登録者数や再生回数という数字になります。
数字にならないのは(ユーザーにとって)価値がないから
ネットの情報はタダです。それなのに、なかなか数字が増えないというのは、残念ですがそのコンテンツがユーザーにとって価値が無いからです。
もしくは、それだけの価値があることをユーザーが知らないからです。
いずれにしても、数字が上げられないなら、その分野で独立したところで結果は出せないということです。
価値が無ければ当然ダメです。価値があっても世間がその価値を理解できなければ、(理解させられなければ)ダメでしょう。お金になりません。つまり続けることができないのです。
インターネットで数字を上げるコツ
とはいえ、すぐに結果が出てくるものではありません。ブログなら最低でも100記事は出さないとその判断はできません。YouTubeも同じです。
分野によっては、もっと必要な場合もあるでしょう。このように書くと、おそらく次のように思う人が多いのではないかと思います。
だいたいどのくらいやれば判断できるのか?その目安は?
はっきり言っておきます。そういうメンタルではだめです。
だいたいこのくらいやっておけば、大丈夫だろう。
そんな半端な感じで作られた文章や動画に、誰が身銭を払うんでしょうか?それは自分のカネのためのコンテンツであって、ユーザーのカネにならないコンテンツなんですよ。
インターネットにあるほとんどのコンテンツがそういうものなので、本当の意味でユーザーのカネになるコンテンツがあれば、確実に数字になるのです。
自分のカネにならなくても続けられるか?という逆説
なので逆説的なんですが、まったく自分が儲からなくてもいいというメンタルが必要です。
ブログなら自分のコンテンツを読む読者、YouTube動画なら視聴者が儲かるために続けようというメンタルが必要になるのです。
好きということ
これは才能です。金にならなくても続けられるのですからね。なので、YouTubeの「好きを仕事にする」というのは、ある意味正しいのですよ。
好きだけでやっていけない
むろん、これもマネジメントの面から正しいです。クリエイターとしてのモチベーションと経営者的な判断力を併せ持つ必要があります。
一人二役です。これは字面で見るほど簡単ではありません。
大前提として、結果が伴うまでモチベーションを維持できるか?ということは、独立前に試しておくことをお勧めします。
価値を理解させるプレゼンテーション
自分の生み出すコンテンツに価値があることを、理解してもらう必要があります。それを理解してもらうまでに世の中にコンテンツを発表し続けるということなんですよね。
コンテンツを出す数で、理解してもらいやすくなります。
また、コンテンツを出し続けることで、プレゼンテーションの技術が上がってきますし、相手の反応を見ながら切り口を変えたりもできるようになってきます。
インターネットを使えば、実際に独立する前からこうした試行錯誤やトレーニングが可能になります。
まとめ~自分のメディアを持つ人の強み
言うまでもないことですが、ブログやYouTubeのフォロアーは独立後の顧客となりえます。こうした人達は、しがらみなど一切ないところであなたのバリューを認めている人達なのです。
また、こうした客観的な数字をもっていることで、個人だけでなく企業の案件も取りやすくなるでしょう。
自分のメディアと言えるものを持ったとき、あなたは冒頭に述べたような「普通の人」ではなくなっているはずです。
そして…
自分はフリーランスで食っていけるのか?
もはや、そういうたぐいの心配は持っていないはずです。
以上、千日のブログでした。
《あとがき》
私が監査法人から独立しようと決めたときに最後に背中を押したのは、出版社から本の執筆依頼が来たことです。
その本が家を買うときに「お金で損したくない人」が読む本です。そして、2020年2月に2冊目の住宅ローンで「絶対に損したくない人」が読む本
を出しました。
そして、この2冊の本はAmazonの売れ筋ランキング「住宅ローン」で1位と2位を独占するようになりました。
本が売れるか売れないかというのは賭けではありましたが、自分のバリューについてはゆるぎない確信がありました。それをわかってもらう努力はずっと必要です。
2020年5月26日
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