千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える

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【2020年4月】コロナで長期金利が上がる異常事態でフラット35金利は0.06ポイント上昇!

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どうも千日です。30日に買取型のフラット35金利が公表されました。0.06ポイント上昇の1.30%です。18日に機構債の表面利率が発表されました。0.36%となり前月の0.3%から0.06ポイントの上昇となります。そのため、フラット35の金利も上がらざるを得ないですね。

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【金利予想】コロナ不況で2020年4月のフラット35金利は上がってしまう⁈|千日太郎youtube動画

また、最新の日米金利動向については下記ページで毎日更新しています。

日米金利の最新動向

フラット35の2020年4月金利予想

買取型確定

フラット35買取型
4月
団信込み 団信抜き
10年~20年 1.23% 1.03%
21年~35年 1.30% 1.10%

保証型確定

フラット35保証型
4月
団信込み 団信抜き Sの当初5年又は10年 頭金
住信SBI保証型90% 1.22% 取扱なし 団信込み0.97% 1割
住信SBI保証型80% 1.16% 取扱なし 団信込み0.91% 2割
         
         
         

あくまで、更新時点の公開情報に基づく、千日太郎個人の予想です。実際の金利と異なってくる可能性は大いにありますので、ご了承くださいね。

2020年後半の予想についてはこちらをどうぞ。

また、こちらは住宅ローンの新規借入、借り換えの参考にしてください。短期的には景気後退にありながら金利が上るというイレギュラーな状況になっています。

コロナショックで株価は下がり長期金利は上がる異常事態

直近1か月の日経平均株価と長期金利の動向を確認しておきましょう。冒頭にも書きましたが、株価が下がっているのに金利が下がっている、ちょっと信じられないような光景です。

日経平均株価と長期金利の推移2020年3月30日

つまり、日本の長期金利が上がっているということ=日本国債の価格が下がっていることを意味します。 普通はリスクオフに動くと皆が安全資産として日本国債を買いに走るのですが、今回のコロナショック局面において日本国債は安全資産ではないという評価が市場によって下されたということですよ。

わたしは東京五輪の開催にイエローシグナルが点灯したことが影響しているとみています。

投資家はリスク資産の株式を売るとともに、新型コロナウイルスのパンデミックによる五輪中止(ないし延期や興行的失敗)という空前絶後の損失リスクを負っている日本国の債券も売っているわけです。

東京五輪の開催については、前向きな情報が入っています。安部首相の言う「完全な形で実現」するなら再び日本国債が安全資産の地位を奪還するかもしれません。しかしいずれにせよ新型コロナウイルスのパンデミックがおさまってくれないと参加国や観客動員の問題が残ります。

米FRBが緊急利下げマイナス金利政策を導入

新型コロナウイルスの感染拡大リスクから、米連邦公開市場委員会(FOMC)は3日に0.5ポイントの緊急利下げを決定し、さらに15日には1ポイントの追加利下げを緊急決定しました。

日米政策金利の推移グラフ2008~2020コロナショックで米緊急利下げでゼロ金利政策を導入

これにより0.25%と実質ゼロ金利政策に突入しています。

米中央銀行(FRB)が事実上のゼロ金利政策に踏み切ったことで、ドルを売って円を買う動きが急速に進むかに思えましたが、為替にはそれほど影響しませんでした。

日銀は当初18日19日に予定していた金融政策決定会合を前倒ししましたが、マイナス金利深堀りはなし、EFT買い入れ額の倍増と低金利融資政策の創設など苦肉の策を絞り出すにとどまりました。

実際のところ、米FOMCの利下げによる景気押上げ効果については、まったく期待されていません。なぜなら元凶は新型肺炎のパンデミックリスクだからです。政策金利を下げところで感染を抑制することはできません。

千日はフラット35の金利をどうやって予想している?

予想の前提としてフラット35の金利がどうやって決まっているのか?について、5分ほどのYouTube動画にしました。動画での図と言葉での解説が理解しやすいと思います。

機構債の表面利率から翌月のフラット35金利が予想できる|youtubeへ

フラット35の「買取型」は、住宅金融支援機構が金融機関からフラット35の債権を買い取って証券化し、機関投資家に債券市場を通じて「機構債」という形で販売するという仕組みになっています。

フラット35買取型の仕組み

マーケットの投資家は国債のような安全資産として機構債を購入しているので、機構債の表面利率は、それを発表する時点の長期金利=国債の利回りとほぼ連動するのです。

この機構債の表面利率が発表されるのは毎月20日ごろなので、前月の20日ごろの長期金利が予想できれば、翌月のフラット35金利が予想できます。

フラット35(買取型)の金利は0.06ポイントの上昇

こちらは2020年に入ってから直近までの長期金利(10年国債利回り)、機構債の表面利率、フラット35金利の推移です。

推移

1月

2月

3月

4月確定

10年国債利回り

-0.01%

0.00%

-0.05%

0.02%

機構債(参考)

0.33%

0.34%

0.30%

0.36%

フラット35

1.27%

1.28%

1.24%

1.30%

機構債の表面利率が発表される直前17日の長期金利の終値は0.02%で前月の-0.05%から0.07ポイント上昇しました。

なので、機構債の表面利率は前月から0.07ポイント上がっても不思議ではなかったのです。しかし、本日発表された機構債の表面利率は前月から0.06ポイント上昇の0.36%でした。

つまり、0.01ポイント分は機関投資家が本来要求する利回りよりお低めの利回りで機構債を購入したということになります。そして、そのままフラット35の金利は0.06ポイント上昇となりました。

参考として、2019年11月~2020年3月までのフラット35と10年国債利回りの推移をグラフにしました。4月はオレンジ折れ線と青グラフの間に隙間があります。ある程度金利の上昇は抑えられていますね。

コロナショックで2020年4月フラット35金利は上昇

公的融資のフラット35は、これまでもこうした急激な金利の上昇局面において、金利の上昇が抑えられるということがありました。

こちらその検証を行った記事で、詳しく解説しています。

https://sennich.hatenablog.com/entry/2020-Rising-rates-flat35

以上、千日のブログでした。

《あとがき》

新しい本の発売が開始となりました。タイトル住宅ローンで「絶対に損したくない人」が読む本です!

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プロの視点からわかりやすく解説しています。どうやって住宅ローンの金利が決まっているか?というところから理解したうえで住宅ローンを組むことができます。

2020年3月30日

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ランキング 年齢
20代 30代 40代 50代以上
新規借入 20代800未満 30代600未満 40代600未満 50代1000未満
30代600~1200 40代600~1200 50代1000以上
20代800以上 30代1200以上 40代1200以上
借り換え 20代借換 30代借換 40代借換 50代借換
団信 20代団信 30代団信 40代団信 50代団信

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