眺望に飽きるかもしれない上の階の部屋に幾らまで払える?
どうも千日です。まだまだ価格が高いタワーマンションですが、購入動機には立地の良さだけでなく、眺望の良さがありますよね。
普通のマンションであって、同じ間取りタイプでも上の階の方が価格が上乗せされています。眺望を取るか安さを取るか頭を悩ませます。
一方で、入居から時間が経つにつれ、飽きてくるとも言われています。
- 自分は眺望に飽きるのか飽きないのか?
眺望に飽きるか飽きないかは、色んな人がいろんな事を言ってます。自分はどっちなのかを判断したいですよね。まずはこの問題に答えたいと思います。
加えて、
マンションの階数による価格差については他に比べるものが無いのが難点です。
もちろん、階数による価格差は貨幣単位で明確です。でもその価格差を払う価値があるかどうか?となるとスパッと決断出来ないですよね。
眺望や階数に対する価値観が明確な人は例外です。殆どの人はマンションを買う際になって初めてこの問題に向き合うんですよ。
- 1つ上の階に幾らまで払っていいかという市場価値。
- 1つ上の階に幾らまで払えるかという使用価値。
飽きるか飽きないか、に加えこの問題にも答えたいと思います。
目次
眺望には『いつか飽きる前提』で考えよう
いきなりの結論ですけど、明解なのが千日のブログの真骨頂です。
飽きるか飽きないか、本当のところは人生の最期まで住んでみないと分かりません。買う前に100%の解答は出ません。
そして世の中には眺望に「飽きる人」と「飽きない人」がいます。割合は問題ではありません。「飽きない人」がいくら少数派であっても自分が「飽きない人」かもしれません。
それでも「いつか飽きる」前提を取って考えるのが得策です。
今、非日常でもそれが生活の場になれば日常になる
住宅を選ぶのは非日常ですよね。どんなに冷静な人でも、いくらかはテンションが上がっています。眺望に限らず見るもの全てにワクワクします。
住み始めるとそれは日常になり全てが当たり前になります。客観的に見てそれがどんなに特別なものであってもです。
- スカイツリーや東京タワーが見えても。
- 富士山が見えても。
- たとえグランドキャニオンやフィヨルドが見えても。
それが生活の場であれば、同じです。はじめはワクワクするでしょうけどだんだん下がっていき、最後にはゼロになります。
それが「日常」というものですよね。
自分にとってはその風景が日常生活の一部になるんです。見えなくなると寂しいでしょうが、つまり見えなくなってはじめてその価値を再認識するような存在になるんですよ。
飽きるまでの時間が長いか短いかは旅行先での行動で
とはいえ、飽きるまでの時間が長いならそれだけお金を払う価値がありますよね。
東京のスカイツリーやパリのエッフェル塔など、旅行に行って展望台に昇ったとき、真っ先に「もう行こうか」と言い出す人は3日ももたないでしょう。
これに対して「もっと見てようよ」と言う人は数年は見飽きないかもしれません。
では、展望台をメインに旅行先を決めて、真っ先に展望台を目指し、そこでほぼ1日過ごせるような人は(少ないでしょうが)見飽きることはないか?
いいえ好きなだけに、むしろもっと高いところから見たい、とか、違う風景を見たい、とか思うようになるでしょうね。
眺望に飽きない人はどんな人か
冒頭でも言いましたけど、飽きない人もいます。
どんな人か?
- 日常から些細な変化を見つけて楽しめる人です。
こういう人なら、眺望が日常になっても飽きずに楽しめるでしょう。
「今日は綺麗な夕日だなぁ」
とか
「ツバメが飛んでる!」
とか
「アッ!稲妻が見えた!」
とか
いつも見ている風景から変化を見つけて、テンションを上げたり出来る感受性の豊かな人です。こういう人にとっては「日常になるから飽きる」法則は当てはまりません。
ちなみに千日は3日で飽きるクチですけど。
でもね、こういう人にとって眺望だけが楽しみなんでしょうか?眺望以外からも、色んな日常の些細な変化から喜びや楽しみを見つけられるんじゃないでしょうかネ。
第一の結論=眺望にワクワクするのは今だけ
つまり、いずれにしても眺望に関しては「ワクワクするのは今だけ」という前提で考えておいて決して後悔することは無いんです。
ごくまれに「上の階の人の足の下で生活する事が耐えられない」という理由から最上階にする人も居ますが、それは眺望とは違いますね。
眺望の市場価値と使用価値について
- 市場価値とはそれが不動産流通市場で幾らで売れるかという価値です。
- 使用価値とは所有している人にとっての使用に伴う価値です。
市場価値の側面から見ると「幾らまで払っていいか?」という命題になります。損をしないように考えるからです。
使用価値の側面から見ると「幾らまで払えるか?」という命題になります。払うお金は満足度の対価だからです。
眺望の市場価値は下がりにくい
今後自分にとって日常になりワクワク感ゼロ(使用価値ゼロ)の眺望でも、売却という局面になると価値が復活します。買う人にとってはワクワクや感動があるからです。
逆に言うとマンションを買おうとしている今、付いてる階数による価格差こそ「眺望の市場価値」なんですよね。
眺望の市場価値はそこから見える風景の変化に伴い変化します。
建物の価値は経年劣化で下がっていきますが、眺望の価値は大きな建物で遮られたりしない限りは下がることはありません。
- 眺望が素晴らしいというのは経年劣化しない市場価値です。
将来、売却を視野に入れているのであれば、自分が飽きるか飽きないかに関係なく眺望に対して投資をする価値があると言えます。
使用価値に払うお金の測定方法
家を売るつもりは無いという人もいると思います。そういう人にとって眺望に払うお金は使用価値です。
いつか飽きる前提であるにしても、やはり素晴らしい夜景や眺望を自分だけのモノに出来るのは魅力的です。
例えば、最も安い階層の部屋から1つ階が上がる度に価格が50万円高くなるとしたら、その価格差50万円をどう考えたら良いんでしょうか?
こういう価格差は、眺望に限らず、角部屋とか、南東向きとかいう希少価値と使用価値によっても出てきますよね。
そういうモノに幾らまで払えるか?というのにお金だけを尺度にすると、判断に悩みます。
価格差を車の価格や月給と比較するのが失敗のもと
FPや住宅ローンライターなどの専門家でもつい、やりがちなのが価格差を新車や月給と比較する方法なんです。ハッキリ言ってそれが失敗のもとです。
家の代金の大部分は住宅ローンで払ってます。
その価格差は住宅ローンの返済によって支払うというのが購入者のリアルな体感です。
つまり千日が推奨する方法は、住宅ローンの年数に換算して尺度にする方法です。
- 例えば、3,500万円の住宅ローンを借りて35年で返済するとします。
- ざっくり平均すると、1年100万円です。本当は利息もあるし元利均等ですから違ってきますがあくまで目安です。
- 部屋が一階上がることによる価格差が50万円なら、半年間長く住宅ローンを負う人生に換算されます。
住宅ローンの完済までの間にそのマンションの部屋で送る生活は、つまり住宅ローンを負った状態で送る生活なんです。
- その価格差の眺望を諦めれば、住宅ローンの期間を短縮出来る。
- 住宅ローンの期間を延長すれば、その価格差の眺望を手に入れる事が出来る。
こういう事になります。その部屋で営なむ人生という同じ土俵の上で比較するのです。
車や月給などと比較するよりも、よりリアルでシビアな答えに到達出来ると思います。つまりそれは後悔しない決断です。
時間とは人生。
つまり、住宅ローンの期間を人生が負う荷物であるとするならば…
おカネは命です。
千日が後悔した価格差
実例ですが、千日は2つの部屋で悩みました。
- 4,200万円 南東角部屋でL字型にバルコニーがある部屋
- 3,800万円 その隣の南向きの普通の部屋
占有面積と間取りはほぼ同じで400万円の価格差がありました。『高級車一台分だけど売る時には希少価値がある』ので南東角部屋にするべき、と両親に勧められて南東角部屋にしました。
さっきの例で考えると『住宅ローン4年分の人生』をバルコニーと南東角部屋に払った事になります。
使用価値としては正直かなり微妙です。
バルコニーに出るのは洗濯物を干す時位ですし、東の眺望なんて3日で飽きましたからね(⌒-⌒; )
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
ブログ名を「千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える」にしてから初のブログは家についての自分の体験をテーマにしました。
元々凝り性な千日が考えに考えても、後になってからこんな後悔があるのが家選びなんですよね。
冷静にじっくり、納得するまで考えて選ぶ。
今回は後悔したケースの話ですが、これによって読んだ方の後悔を減らす事が出来れば、後悔した甲斐があった?というモノです。
以上、千日のブログでした。
《あとがき》
400万円の価格差なんですけど実は200万円値引きして貰ったので、実質的な価格差は200万円なんですよねエヘヘ。
てことは2年ですか。うーむ、4年よりはマシでしょう。
あ、3,800万円の部屋でも200万円値引きしてもらえたかも?と言うのはナシでお願いしますm(__)m
2016年9月28日
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