千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える

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【2021年6月】再び低金利競争へ?2021年6月住宅ローン金利の動向を予想します

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最新予想!

どうも千日です。本来は金利を下げるインセンティブの無い5月に、主要金融機関が住宅ローンの金利を下げてきています。

長期化するコロナ禍で事業融資が無く、コロナ対応の設備投資も一巡しており、優良な融資先として再び住宅ローンの獲得競争がスタートする兆候と見ています。だとするならば6月も住宅ローン金利は下がるでしょう。

5月21日に機構債の表面利率が発表となりました。前月よりも0.01ポイント低い0.39%ですので、フラット35買取型の金利は0.01ポイント下がるでしょう。月前半の予想がほぼ的中しそうです。

本日21時からYouTubeで金利速報を公開します。週の途中でも大きな動きがあればリアルタイムに更新しますので、チャンネル登録をおススメします。さらに更新通知(🔔マーク)を設定し最新情報を見逃さないようにしてください。

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【最速予想】2021年6月からは住宅ローンの低金利競争が勃発か?|千日太郎YouTube

また、最新の日米金利動向については下記ページで毎日更新しています。

日米金利の最新動向

2021年6月の住宅ローン金利に影響する長期金利の動向

住宅ローンの固定金利は長期金利(10年国債利回り)と連動します。まずは直近までの長期金利と今後の動向について確認します。

米長期金利は再び下がり始めた

コロナショック直前の2020年1月6日から2021年5月7日までの米長期金利とNYダウ平均株価の推移をとりました。

米長期金利とNYダウ平均株価の推移

2020年3月のコロナショック直後には株価も長期金利も大きく下がりましたが、株価についてはコロナ対策の財政出動と金融緩和によってコロナ前よりも高騰するコロナバブルが発生しています。

これに対して長期金利は長く低い水準で推移しており、2021年3月にやっと上昇してきたのですが、米FRBのパウエル議長は「新型コロナウイルスの感染流行が終息した後にインフレが制御不能になるリスクは懸念していない」との声明を発信し続けており、市場の共通認識となっています。

またインドを含む一部地域では新型コロナウイルスの変異株による感染爆発が発生しており、さらに5月7日発表の米雇用統計の就業者数が市場予想を大幅に下回ったことから、金融緩和が長期化するとの見方が強まっています。

4月から5月にかけては米国債が買われるようになり、債券価格が上がる(利回りが下がる)流れから長期金利は下がり始めました。

日本の長期金利も下がり始めた

同じ期間の2020年1月6日から2021年4月15日までの日本長期金利と日経平均株価の推移をとりました。

日本の長期金利と日経平均株価の推移

日本については2020年3月のコロナショックで長期金利が逆に高騰しています。もともとベースが低いのですが、これが米国との大きな相違点ですね。

その後は落ち着きましたが、コロナ前よりも高い水準で今に至っています。

4月に入ってからは、米長期金利が低下するなか、4月の国債入札で投資家の需要が確認されたのも安心感につながり、債券価格が上昇し、日本の長期金利は下がる傾向となっています。

長期金利とは、具体的には10年国債の利回りをいいます。利回りとは投資した元本に対する成果として得られる利益が年に何パーセントかという割合を言います。

その利回りは債券価格によって決まります。

  • 債券価格が上昇すると利回り(長期金利)が下落する
  • 債券価格が下落すると利回り(長期金利)が上昇する

投資家は今後のマーケットの先を読んで売買を行いますので、潜在リスクに対してはより過敏に反応し、それが顕在化した時点ではすでに債券価格(金利)に反映されているのです。

民間銀行の2021年6月金利予想

民間の金融機関は調達金利と融資金利の差益によって儲けを得ています。お金を商品にしていると考えれば、調達金利は商品の原価であり、融資金利は商品の売価です。

金融市場の長期金利の動向は、民間銀行にとっての長期の調達金利の動向とも言えます。

コロナ情勢下の住宅ローンランキングを更新しています。

民間銀行の固定金利は横ばいか下がる

住宅ローンの10年固定や20年固定、30年固定などの固定金利の商品を貸すための資金は金融市場から10年から30年の長期金利で調達しているという建前があります。

しかしそれはあくまで建前であり、実際は営業方針によって決めています。あまりマーケットの金利情勢と乖離した値付けはしないようにしている位の感じです。

例えば5月は多くの主要金融機関が住宅ローンの金利を下げました。新年度が始まったばかりで、それほど金利を下げるインセンティブの無い5月に金利を下げた背景には、低金利が長期化しているなかで審査属性の高い住宅購入希望者が増加しており、それを積極的に取り込みたい誘因が働いているためだと思います。

だとするなら6月もその傾向は続くでしょう。

10年固定などの比較的短期の固定期間の住宅ローンは年間を通じて長期金利にかかわらず低金利を維持する傾向があるので、横ばいと予想します。

20年固定などの比較的長期の固定金利は5月に下げて1%未満としました。住宅ローン控除との見合いで1%未満という水準は売りになりますので、引き続き1%未満の水準は維持されるでしょう。下がる可能性もあります。

また、30年から35年の超長期固定金利についても、期待含みですが金融機関によっては下がる可能性もあります。

民間金融機関の変動金利は横ばい

変動金利は日銀が民間金融機関に融資するときの政策金利の影響を受けると言われます。長期金利は市場の投資家によって債券がいくらで取引されるかによって日々変動していますが、日銀の政策金利は、文字通り日本銀行が政策として決める金利であり、これは2016年からマイナスで変わっていません。

変動金利については固定金利とは目安になる金利が違うため、固定金利が上がっても変動金利は上がらない可能性が高いです。

フラット35の2021年6月金利

フラット35の金利は前の月の20日前後に発表される機構債の表面利率でほぼ予想ができるため、民間金融機関とは違って何パーセント上がるか事前に把握できます。また住宅金融支援機構は営利を目的としていないため、民間金融機関でよくみられる不可解な金利上昇がほとんどないのがメリットです。

フラット35買取型と長期金利の推移グラフ

機構債の表面利率が0.01ポイント下がったため、フラット35(買取型)も同じく0.01下がると予想しています。

保証型については、各銀行の独自性が出るところですが、今月は特にトピックがありませんので、同じ幅で下がるでしょう。下記のように予想し、的中しました。

買取型予想

フラット35買取型
6月
団信込み 団信抜き
10年~20年 1.22% 1.02%
21年~35年 1.35% 1.15%

保証型予想

フラット35保証型6月 団信込み 団信抜き Sの当初5年又は10年 頭金
ARUHIスーパーフラット9 1.30% 1.02% 団信抜き0.77% 1割
ARUHIスーパーフラット8 1.22% 0.94% 団信抜き0.69% 2割
ARUHIスーパーフラット7 1.20% 0.92% 団信抜き0.67% 3割
ARUHIスーパーフラット6 1.18% 0.90% 団信抜き0.65% 4割
住信SBI保証型90% 1.28% 取扱なし 団信込み1.03% 1割
住信SBI保証型80% 1.19% 取扱なし 団信込み0.94% 2割

あくまで、更新時点の公開情報に基づく、千日太郎個人の予想です。実際の金利と異なってくる可能性は大いにあります。

2020年後半から2021年までの予想についてはこちらをどうぞ。

長期金利とフラット35金利推移

買取型と保証型では金利を決める機関が異なるので、微妙な差が生まれることはありますが、大きなくくりとしては、機構債の表面利率が発表される時点の長期金利がどうなるか?がポイントになります。

これまでの機構債の表面利率、フラット35買取型と保証型の金利推移を表にしています。

2020年推移

7月

8月

9月

10月

11月

12月

10年国債利回り

0.02%

0.02% 0.03% 0.02% 0.03% 0.03%

機構債(参考)

0.36%

0.36% 0.37% 0.35% 0.35% 0.35%

フラット35買取型

1.30%

1.31% 1.32% 1.30% 1.31% 1.31%

住信SBI保証型

1.23%

1.22% 1.23% 1.21% 1.21% 1.21%
2021年推移

1月

2月

3月

4月

5月

6月

10年国債利回り

0.01%

0.04%

0.08%

0.10%

0.09%

0.08%

機構債(参考)

0.33%

0.36%

0.41%

0.41%

0.40%

0.39%

フラット35買取型

1.29%

1.32%

1.35%

1.37%

1.36%

1.35%

住信SBI保証型

1.19%

1.22%

1.27%

1.29%

1.30%

1.28%

フラット35(買取型)が発表され、更新しています。実体経済は最悪の状況ですが、株価はバブル経済期の歴史的な高水準で推移しています。今後も長期金利が上昇していく可能性は十分にあります。今回のことでフラット35は金利の上昇局面で有利な固定金利であると言えますので、金利を固定したい方には特におすすめです。

フラット35のお勧め金融機関

フラット35の金利はどこで借りても同じではなく、金融機関によって、金利も団信の内容も違います。低金利で団信などの付加価値が充実したフラット35の取り扱い金融機関をご紹介しましょう。

2020年は住信SBIネット銀行のフラット35(保証型)が低金利

団信加入であれば、同じ頭金で保証型が低金利となります。その中で最低金利は住信SBIネット銀行のフラット35(保証型)です。

頭金を2割にすればさらに低金利で、全疾病保障の団信が金利上乗せナシで付帯し、WEB上で審査から契約まで行うことができます。

借り換えと団信不加入ならアルヒスーパーフラット

住信SBIの保証型は裁量によって不規則に変動する部分がありますが、アルヒスーパーフラットは頭金の割合によって、買取型の金利から固定的に金利が引き下げとなっています。

また、フラット35の金利には団信の保険料が込みとなっており、団信不加入とする場合は団信込みの金利から0.2%の引き下げとなります。

しかし、アルヒスーパーフラットに限っては0.28%の引き下げとなるため、団信不加入ならばアルヒスーパーフラットが最も低金利で借りられるのです。

冒頭にも出しているように、まるで変動金利のような低金利ですが、これが固定金利です!次のような人にはとくにおススメです。

  • 健康上の理由で団信に加入できない人。
  • 30代前半で団信よりも一般の生命保険の方が割安な人。
  • 独身でマンションを買うので、そもそも団信の必要性がない人。

WEBでも簡単に申し込めます。

アルヒには直接取材しておトクな利用法を中の人から聞いてきました。

アルヒと住信SBIアナタはどっち?

単純に金利だけでアルヒか住信SBIかを決めることはできません。両者で大きく違うのは団信の条件や保障内容です。

健康状態が良好で一般の団信に加入できる?

YES

NO

家系的に若いときのがんや生活習慣病にリスクを感じている?

YES

NO

そのため既に手厚い医療保険に入っている?

YES

NO

住信SBI保証型

住信SBI保証型とアルヒスーパーフラット両方OK

アルヒスーパーフラット

SBIマネープラザでは住信SBIネット銀行の変動金利とフラット35(保証型)の両方相談が可能!

変動か固定かで迷っている方は、SBIマネープラザがおススメです。ネット銀行の中でもトップレベルに低金利な住信SBIネット銀行の変動金利とフラット35(保証型)の二つの商品を両方取り扱っています。

住宅ローンのプロが二つの商品をシミュレーションして無料で相談に乗ってくれます。

私もフラット35を借りるにあたって、この無料相談を利用しました。その時のことはこちらに詳しく書いています。

フラット35の金利が長期金利と連動する仕組み(おまけ)

予想の前提としてフラット35の金利がどうやって決まっているのか?について、5分ほどのYouTube動画にしました。動画での図と言葉での解説が理解しやすいと思います。

機構債の表面利率から翌月のフラット35金利が予想できる|youtubeへ

「買取型」は住宅金融支援機構が金利を決める

フラット35の「買取型」は、住宅金融支援機構が金融機関からフラット35の債権を買い取って証券化し、機関投資家に債券市場を通じて「機構債」という形で販売するという仕組みになっています。

フラット35買取型の仕組み

マーケットの投資家は国債のような安全資産として機構債を購入しているので、機構債の表面利率は、それを発表する時点の長期金利=国債の利回りとほぼ連動するのです。

そして、住宅金融支援機構は国の機関なのでほぼ固定した経費を上乗せしてわたしたちに貸すフラット35の金利を決めます。

融資のときに窓口になるのは民間金融機関ですが、その債権を買い取り、最終的に債権者となるのは住宅金融支援機構ですから、フラット35の金利を決めるのは住宅金融支援機構なのですね。

「保証型」は民間金融機関が金利を決める

フラット35の「保証型」は民間金融機関が貸す住宅ローンの債権を住宅金融支援機構が保証するという仕組みになっています。

フラット35保証型の仕組み

上図のように、買取型と同じく金融マーケットから資金を集めていますが、住宅ローンの債権者は民間金融機関のままです。つまり、金融機関は住宅金融支援機構に保証料を払ったうえで儲けが出るようにフラット35の金利を決めているのです。

そのため、保証型のフラット35は取り扱う金融機関の裁量によって決められるということです。

以上、千日のブログでした。

《あとがき~住宅破産の発売開始!》

低金利は長期化するとは言っても、予想できるのは概ね5年程度です。住宅ローンの期間は最長で35年ですから、変動金利で借りて今後上がらないということを言ってるわけではありません。

そして、今住宅を購入しようと考えている人は、コロナ禍にあってそれほど収入の下がらない人だと思います。

しかし、この不況が長期化していけば、いずれ収入に影響してくる可能性があることは否めません。住宅ローンの返済計画は無理せず意識的にゆとりのあるものにするようにしてください。

こちらの住宅破産は、コロナ環境下で収入が減ってしまっても無理なく返済し老後破産しない資金計画を立てるためのノウハウを余すところなく書いています。ぜひ読んでいただけると嬉しいです!

また最近は、千日太郎YOUTUBEをほぼ毎日更新しています。特に無料相談が最近増えてきました。他の人のケースもかなり参考になると思います。ぜひご視聴くださいね!

2021年5月21日

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