コメ兵の販売戦略を逆手に利用しておトクに買う方法
どうも千日です。実はうち、結構なコメ兵ユーザーです。
基本的にコメ兵では出ている値段から値引きを引き出せたことは無いのですが、今回ある方法でダイヤモンドのリングを2万円安く購入することができました。
今日はその方法をご紹介しましょう。
2割は2か月経っても売れ残る価格設定という販売戦略
売り出してすぐに売り切れてしまうというのは、売り手にとっては機会損失なんですよね。
もっと高く売れたのに…
ということです。私が過去に記事にした新築マンション価格はどうやって決まるか?でも書きましたが、これは販売業に共通なのです。
- 陳列して1週間以内に売り切れてしまったら安く値付けしてしまったことになります。
- 1か月以上も売れ残ってしまったら値付けが高すぎたということになります。
そこで、コメ兵は全商品のうち2割は陳列してから2週間以内に売れるようにし、2割は2か月たっても売れ残るくらいの価格設定を絶妙なラインとかんがえて値決めをしているんです。
これを徹底しているんです。
そもそも店長にも値引きの権限は無い
この徹底ぶりが良くわかるエピソードとして、
あんまり売り過ぎて上から注意されました(笑)。
なんていう販売員の裏話があるほどです。
商品の価格を決める権限は、商品管理部が握っています。
これはコメ兵が上場しているから、というのも理由なのですが、店長の権限で勝手に価格を下げることが出来ないルールになっているのです。
ここからは様々な上場企業の内部統制を見てきた私の想像なのですが…
どの店でどんな商品がどれだけ売れているのか?
こういう販売情報は全て本社の商品管理部で一元管理していて、それを見ながら価格の設定をしているんです。
ある店長は安売りして利益をゼンゼン度外視してしまう。
ある店長は値段を高く設定して売れ残りを陳列し続けてる。
こんなことにならないような、値決めをしているんですから、これは価格決定の権限を本社に集中させなくては実現しません。
定期的に全商品の価格を一斉に見直す
ということは、商品管理部では定期的に全商品の販売価格を一斉に見直して、調整するということが行われていることになりますね。
ターゲットは2か月経過しても売れ残っている2割の商品です。
この2割の商品は高すぎたのですから、値下げしなければ売れないということです。小さな会社であれば、そうした判断を現場の店長が行うのですが、コメ兵ではそれを本社の商品管理部で一元的に行っているのです。
コメ兵の絶対単品管理のポイント
コメ兵は自社のホームページで「絶対単品管理」していると宣言しています。例えばロレックスやカルチェなどの高級腕時計は型番で管理されますよね。
しかし、中古品の最大の特徴は、ほぼすべての商品が「絶対単品」であることです。
画一的でない一つひとつの商品を一つずつ買取り、そしてメンテナンスを施し、その商品に合った価格を設定します。
引用:コメ兵ホームページ
どういうことかというと、商品管理部では買い取った商品を一つ一つ独立した商品コードに紐付けて、その商品コードごとに買取日や価格を把握しているのです。
2か月売れなかった商品については、売れるように販売価格を下げるということを本社の商品管理部で一元的にやっているんです。
だから一斉に価格を下げる価格改訂月がある!
全国に展開しているコメ兵の商品の2割ですから、これは途方もない数です。
一個一個を、2か月経過するごとに、一個一個価格を変更していく、なんて効率が悪すぎますよね。
ですから、予め価格を改定する月を設定していて、そのタイミングで売れ残りを一斉に価格改訂していくのですよ。これが上場企業のやり方です。
一斉に価格が下がるので、全国どこのコメ兵でも同じです。値下げしやすい店とか値下げしにくい店というのはありません。
翌月まで待つだけで安く買える!
つまり、今月末で価格改訂であったとしたら、翌月まで待つだけで値段が下がるということですね!
ですから、これは裏ワザなんですよ。表面的には店が「値引き」したわけではありません。
本社の商品管理部が価格設定を下げたということです。
ただ、その商品が来月までに売れてしまっては、手に入れることが出来ません。
だから「来月の頭まで取り置きしてもらう」のですよ。
今月末が価格改訂月!
ちなみに千日の場合は、執筆時点の今月末(2018年1月末)が価格改訂月だということで、ダイヤモンドの指輪を値札よりも2万円安い値段で押さえることが出来ました。
あと一週間待つだけで、2万円儲けたのと同じなんですよね。
なので、皆さんもあと1週間は、同じように今の値札よりも数万円安い価格で買えるチャンスがあるということです。
逆に言うと、今月早まって買ってしまうと、知らずに機会損失を被っているとも言えるんですね。
販売員を味方に引き込む!裏技たるゆえん
でもね、考えてみてくださいね。
- そもそも、何月が価格改訂月か?なんて、今回たまたま千日がバラしたからわかるものの、普通は教えてくれませんよ。
- それに、どの商品が価格改訂の対象になるのか分からないですよね?
- それが分かったとして、みすみす「安く売るために取り置きする」なんて、会社としては損じゃないですか?
販売員を味方につけたからです。
知り合いの店員さんだったから、とかじゃないですよ。
何とかしてこの人に売りたい!
と思ってもらえるような、交渉をしたからです。
店員と敵対せず味方に引き込む
マイホームの購入では営業マンに頼り切ってしまう人が多いので、私は営業マンは味方ではなく取引相手ですよと、口を酸っぱくして言ってます。
しかし、不動産と違ってこうした小売りの場合は逆に強い姿勢で臨んでしまう人と、全然値切らず普通に購入する人との2極化になっているように思います。
価格交渉することが前提なので、後者のケースは置いといて、あまり高圧的に臨むのは頂けませんよ。
そもそも、上記の方法は、店としても、販売員としても、別に応じる必要の無いことです。
YOU!価格改訂月だろ?わかってんだゼ!
みたいな姿勢では「すみません、会社的にそういうことは出来ないんです…」と丁重にお断りされるのがオチです。
にこやかに、低姿勢に、粘り強く
実は、今回の「価格改訂月」を引き出したのは妻の功績なんですよ。私に対してはジャイアンのように暴君なのですが…外ではそのような強引さはなりを潜めて、
「うわー、素敵…」
「でも、ちょっと高いな…」
「あの…ちょっとでいいんで安くなりませんか?」
で、まあ店員さんは「もうこれ以上値段は下げられないんです…」と言いますよね。
「そうですか…」
でも、なかなかその場からは離れない。←ここポイント。
そして、何とかしてあげたいな、と思えるような関係性を作るのがポイントです。
- 店員さんが手の空いている時間帯=じっくり粘れる。
- 同性よりは異性の店員さん=相手の見方が甘くなる。
こうした交渉事はもっぱら私がやってきたのですが、意外にも妻にこんな才能があったとは…と舌を巻きました。
以上、千日のブログでした。
《あとがき》
コメ兵では売るより買う方が多いです。
うちにホームステイしている留学生の男の子が里帰りするタイミングで、彼の親せきとかお友達から買い物を頼まれるんですよ。
日本の中古品は綺麗で状態も良いので人気なんです。
なので、実は我々としては値切ってもあんまり関係ありません(笑)。
購入するときは千日のカードで買うので、ポイント還元の分だけ儲かるという仕組みなので、むしろ高い方が我々としては儲かるんですよね。
こういうところに人間性が出ますね、あはは。
2018年1月24日
あわせて読みたい