「何でこの人はこんな言い方しかできないんだろう?」なんて考えてはダメ
どうも千日です。私のブログでは常時お題を募集しており、それに答えています。今回は、人間関係を円滑にすすめる秘訣についてです。
千日さんが前にアップしていた言ってる意味わかりますか?と言われたときの対処法とマウンティングからの心の守り方の記事とても勉強になりました。自分や相手の視座を客観的に捉えることで、人生生きやすくなった感じです!
そこで、千日さんも仕事で多くの人とやりとりされていると思いますが、千日さんの考える人間関係を円滑にすすめる秘訣があれば教えてほしいです。
人間関係が円滑にいかなくても、自分の心を守れる方法でもいいです。
より自分を生きやすくするための考え方
人間って自分で思うよりも単純に出来ている。というのが私の考え方です。
心の問題というと、何となくスピリチュアルなイメージを持つと思うのですが、私の考え方って、かなり肉体寄りの考え方です。
例えば、心というのは、胃や心臓や骨などと同列の身体の機関のように考えています。もちろん医学的に、生物学的に、そういう考え方は間違っているのかもしれません。
しかし、では
心はどこにあるのか?
こう聞かれて科学的な根拠をもって答えられる人っていませんよね。
私が心について、胃や心臓や骨などと同列の身体の機関のように考える理由は、そのように考えることが自分にとって一番都合が良いからです。
生存戦略上、心は肉体の延長と考えている。
このように言い換えても良いかもしれません。
肉体であれば、自分自身が死んでしまわない限りは、眠ったり食べたりすることで、たいていの傷や病気は癒えていきます。
大きな傷を負った、病気を患った場合でも、適切な治療法で治すこともできます。こういう考え方というのは、自分を生きやすくする道具のようなもので、色んなところで使えます。
例えば、こちらのマウンティングからの心の守り方について書いた記事ですが、これも同じようなものです。
- 何で自分がイライラしているのか?
- 何で自分が惨めな気持ちになるのか?
原因がわかることによって、対処法が見つかる。
原因がわかった瞬間に、もう対処できている、とも言えます。
対人関係の悩みは全て相対的な問題
人間関係でうまくいかない、というのは全て具体的な相手がいる問題ですよね。あらゆる対人関係に有効な方法というのは無いですけど、その問題点というのは全てが相対的な問題だと思っています。
人間とはなんと愚かなものなんだろう…
こんなお釈迦様みたいなことを、真剣に悩んでいる人なんて居ませんよ。
コイツ腹立つ!いなくなればいいのに!
これが対人関係の悩みです。
- 自分が居て、相手が居て、自分が相手に対して腹を立てている。
- 自分が居て、相手が居て、相手が自分に対して腹を立てている。
何で腹が立つのか?自分の「あるべき」から外れているから
何で相手に対してムカつくのでしょうか?それは、自分が「正しい」と思っているポイントから相手が外れているからです。
人間には譲れないことってあります。では、その譲れないことというのは、絶対的に正しいことなのでしょうか?
多くの場合、その「正しさ」というのは自分の中だけの話であって、立場や前提が変われば変わってしまうようなものであることがほとんどだと思いますよ。
○○は正義。
そこそこ大人になっている人であれば、この「正義」という言葉がとても危険な言葉だということが分かると思います。
つまり、絶対的な正義なんて無い。
自分の「正義」から相手が外れていることに腹を立てるということは、自分が相手よりも相対的に正しいという先入観があってこそ起こる感情です。
何で惨めな気持ちになるのか?マウントされるから
なんで対人関係で惨めな気持ちになるんでしょうか?それは相手にマウントされるからです。
我々は動物なんですよ。馬乗りになられるということは、精神的にストレスなんです。個体として負けたということは、生存競争で負けたということになるからです。
負けたくない、と思って当然です。
負けたっていい、というのはウソです。
自分の「あるべき」から外れたヤツに「マウンティングされる」。
これはかなりのストレスになるわけですね。
マウンティングの要素というのは、だいたい決まっています。これは本能的なものですから、その要素も本能に働きかけるようなものなのです。
- 財力
- 若さ
- 美しさ
- 立場の強さ
これで負けたと感じることが、生き物としてストレスになるんです。
そして、これらは全て相対的なものです。
金持ちには上には上が居ます。
若さなんて「今だけ」のものです。
美しさも同じ、立場もそうです。
自分に慢心して自分から敵を作る愚かさ
- 自分が正しい。
- 自分の方が優っている。
それは、現時点の客観的事実としてそうなのかもしれません。
しかし、それを相手に分からせる、周囲にアピールすることで相手に惨めな思いをさせることは、生存戦略としては下策中の下策なのです。
人間はどこかで足らないものです。だから助け合って生きていかなければならないと思っています。
ある部分で自分が勝っているからといって、マウンティングしているとその人から助けてもらうことが出来なくなります。その人からの助けが無くなることと引き換えに何を得るのでしょうか?
何も得られてませんよ。
自分のあるべきから外れているからマウンティングして言う事を聞かせる。
2つの大きな間違いを犯しています。
- 自分の「あるべき」が絶対的に正しいと思い込んでいる。
- マウンティングして敵を作っている。
バカというものがバカという真実
昔から「バカという者がバカ」と言われますよね。
じゃあ、そう言ってるやつもバカじゃん?というのはちょっと違います。
他人に対して「バカ」と発する人間は、そもそも前提として「バカは自分かもしれない」という疑いを持っていないです。
それは、自分の正義から外れている人に対する苛立ちの正体です。
そして、自分が侮っている人物に対してマウンティングする、という行為にも同じ「バカ」は居ますね。
自分の相手に対する優位性を主張して、自ら敵を増やし、生存可能性を下げているんです。けして賢い選択とは言えません。
真面目で優しい人ほど人間関係に悩む
真面目で優しい人ほど悩みがちです。
何でこの人はこんな言い方しかできないんだろう?
マウントしてくる相手に対してなぜ?と考えてしまうんです。ぐるぐる思考が回るのですが、結局答えは出ません。
他人というのは、もともと自分とは全く異なる感性を持っている人なんです。しかも自分を悩ませる人というのは、なおのことです。
分かった気になるのはカンタンです。しかし、あくまで分かった気になっただけのことです。
ならば、考えるポイントを少し変えてみてはどうでしょうか?そもそも「何でこの人は」と考えるところが間違っているのかもしれません。
何で私はイライラするのだろう?
こっちの方が、より建設的なのだと思います。
だって自分のことなんですから、他人よりは何を考えているのか、遥かに分かりやすいはずです。
まとめ~人を怒らせるヤツはバカ、じゃあ怒っている自分は?
もしかしたら、それは自分が絶対的に正しいという先入観から来るイライラなのだ、ということが分かるかもしれません。
そもそも、
- 人を怒らせるヤツはバカです。
- では、そのバカに怒っている自分は…
同じような「バカ」になっていませんか?
以上、千日のブログでした。
《あとがき》
お題のリクエストを募集したところ、メールで頂きまして、作成した記事です。常時募集してますので、奮ってメールでご応募ください。
本文中のポイントとなるキーワードに過去の関連記事へのリンクを貼っています。もし、もう少し突っ込んで読んでみたいということがあればその記事も読んでみてくださいね。
微力かもしれませんが、人間関係に悩む人の解決のヒントになればうれしいです。
2018年1月22日
文中からリンクを貼った関連記事