千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える

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ボールルームへようこその深夜アニメを嬉々として観る夫と(名セリフと見どころ)

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名セリフと見どころ

どうも千日の妻です。深夜アニメはもう終わったものの、漫画の方は今も連載中の「ボールルームへようこそ」。四捨五入したら50にもなるウチの夫が、なぜかその時間だけはテレビにかじりついて観ていた。

月間少年マガジンのスポコン漫画である。わたしも試しに1話を15分ほど観たら、そのまま一気に全話観てしまったので、下記画像をクリックする際はくれぐれも気を付けて欲しい。

スポコンといってもボールルームダンス(社交ダンス)という競技ダンス、芸術スポーツを題材としていて、その点ちょっと珍しい。

第1話(Heat.1):小笠原ダンススタジオへようこそ

富士田 多々良(フジタ タタラ)という、ちょっと気の弱い中学生の男の子の成長を軸として、競技ダンスの魅力やパートナーとの関係性について、すごく興味深く描かれている。

ま、わたしがハマったとっかかりとしては…

 

多々良キュンカワイー!

 

なんだけどね。

ほんと可愛い、子犬みたい。生き物苦手だけど。

今週のお題「体調管理」

ダンスってやつは他人同士のセッションだ…ズレて当然

いきなり物語終盤の22話のセリフから、これは多々良くんのライバルの兵藤清春(ひょうどう きよはる)のセリフだ。

清春クンは天才肌のダンサーで、初心者の多々良とはそもそもライバルにもならないほど実力にもキャリアにも開きがある。

しかし、むしろ清春の方が多々良をライバルとして意識しているというところが、またこのアニメの面白いところ。

前半は影が薄かったが後半になって作者の意図を代弁する狂言回しのような位置づけになっている。

そして、ダンスのみならずパートナーシップ全般について、すごく考えさせられるセリフを言っている。

まず自分たちがどれだけ異なる感性を持つもの同士であるかを知らなければならない

そうなのだ。

夫婦なら当然気が合うもの同士だと思っていたが、夫は私とは全く違う。正直、今も夫が何を考えているのかわからない。

いや、これは夫だからというより、他人というのは全く自分とは違うのだ。

自分として「良かれ」と思って夫にしてやったことであっても、全く本人は喜んでいないことがある。そして、それは逆も然り。

夫が書いているブログにしても、そうらしい。自分としては「良かれ」と思って書いたことであっても、読む人によっては「余計なことを書かれた」と、その神経を逆なですることもあったようだ。

  • 目の前の相手が自分とは全く異なる感性を持った人間であること。

調和したパートナーシップは、天から降ってくるものでも、運命の出会いによってもたらされるものでもない。

今は夫婦であっても、もとは他人。完全な他者であり、生来まったく異なる感覚を持つ相手であるということを知ることから全てのパートナーシップは始まる。

これ…気持ち悪いやつだ…他人の感性が、ダンスが、流れ込んでくる瞬間!

これは多々良くんのパートナーとなった緋山千夏(ひやま ちなつ)のセリフである。ダンスは二人の調和が作り出す一体感が重要で、究極的にはそれを目指しているはずなのだが、彼女はそれを「気持ち悪い」と感じている。

ふつう、ピッタリ息が合う、調和するというのは「気持ちの良い」ものだという先入観があるが…でも、これはとてもリアルな表現だと思う。

自分とは異質のもの、だから理解できないもの、に対して人には拒否反応があるのが普通だ。

多々良はパートナーの緋山千夏となかなか息が合わず苦悩するのだが、同じ苦悩は千夏にもあった。

これは、そのフラストレーションが限界にまで高まったときに千夏が多々良に対して放ったセリフだ。

アンタが分からないから無理!

この気持ちは良くわかる。

夫は前からそういうところがあったが、何を考えているのか分からない男だ。もちろん良い人だし、優しい。でも彼には彼の世界があり、一度そこに入ると周りが見えなくなる。

空(くう)を見つめ、口だけなんだかボソボソと動いている。わたしはそういう様子を見ると、無性にイライラする。

特に本を書き始めてからそうしたイライラを感じることが増えてきた。何度夫のノートパソコンを窓から投げ捨ててやろうと思ったことか。

ズレを埋めるための努力の仕方が間違っている

これに対する兵藤清春の答えががこれだ。

ダンスってやつは他人同士のセッションだ…ズレて当然。

気持ち悪いだの、分からないだの言うのは、ズレを埋めるための努力の仕方が間違っているとしか言いようがない。

わたしのフラストレーションが臨界点に達すると、しばしば大きな喧嘩をする。

夫婦関係でフラストレーションが溜まっていくのは、もっぱらわたしの方だ。

一見、はたから見れば、わたしの方が一方的に怒っているように見えるだろう(ホームステイしている留学生の男の子はそう言っているが)。しかしそうじゃない。パートナーである夫が、けして自分のペースを変えようとせず、自分の世界だけに目を向けているからなのだ。

夫は良い人だし、優しい。

どんなにわたしがキレても「いいよ、君に合わせるよ」と折れてくれる。しかし、夫の世界がわたしによって変わることは絶対に無いのだ。

夫は、例えるならラップごしに握るおにぎりのような男である。熱すぎて火傷をしてしまってもいい。わたしは直接手で触れたいのだ。

わたしのこのやり方が、合っているのか、間違っているのか、わからない。

しかし、わたしが喧嘩を仕掛けなくなったとき、それが夫婦が終わる最後のときなのかもしれない。

夫をわたしから解放してやった方が、お互いにとって幸せではないだろうか?

そんなことを、考えないでもない。

だからもう、アンタを分かろうだなんて思わない

これはファイナルを踊る直前に、千夏が多々良に向かって言うセリフだ。

他人を理解したつもりになることは出来ても、本当に理解するなんて出来ない。

だからもう、アンタを分かろうだなんて思わない。

十中八九、別れのセリフだと思うだろう。

最後に、これは主人公の富士田多々良が競技ダンスの世界に入るきっかけとなったダンスの師匠にして日本のトップダンサー、仙谷要(せんごく かなめ)のセリフだ。

ファイナルの直前に国際電話で多々良にこんなアドバイスをする。

少し難しい話をしようか。お前が理解できなくても構わない。

分かったつもりになることは出来るんだよな、他人てヤツは。

でも、つもりはつもりでしかない。他人てのは結局不確定なものだ。そこに一つの世界があるみたいに。

人類が世界の全てを解き明かせないのと同じように、オレ達は他人を解き明かすことなんて出来ないんだ。

理解できないものが目の前にあるってのは、恐ろしいと思うか…?

………

目の前にいるのは何だ?

これ以上はネタバレになるのでここまでにしておこう。

まとめ~観る人を選ばない超良作

社交ダンスとと聞くと、ちょっと特殊な世界と思いがちである。わたしも高齢者の趣味だと思っていた。

しかし、パートナーシップを考えるうえで、年齢や性別を選ばず楽しめるし、考えさせられる作品だった。

また、若い男女がペアで踊るのだから何となく恋愛がテーマになりがちだが、全く恋愛エピソードが無い、というのも逆に面白い。観ているこちらが、「実はスキなんじゃないのぉ?」なんて妄想してしまう、ムズキュンな感じ。

多分これは作者もかなり意識してやっていると思う。

ところで、今日は一段と冷える、こんな夜には生姜湯(うどんや風一夜薬でも飲んで体を温めて頂きたい。

以上、千日のブログでした。

《あとがき》

強引に今週のお題に絡めるあたり、ブログ歴も3年になって老獪になってきたなと思う今日このごろです。

初めての方は初めましてですが、これは妻が書いているのではなく、千日が勝手に妻目線で自分語りをしている記事でございます。

妻は私にとって永遠の謎です。

2018年1月11日

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