通勤でリュックを使う人が急増中!
どうも千日です。最近増えたと思いませんか?通勤でスーツにリュック。昭和47年生まれの千日が社会に出たころには、スーツにリュックで通勤するなんて、絶対にありえませんでした。
居たとしたらそれは超絶にダサいヤツです。執筆時点の2018年4月時点で例えるなら、白いブリーフくらいにダサい。
その後「クールビズ」というものがキッカケだったと思うんですが、少しずつスーツにリュックを目にするようになりました。
それでもやはり基本的に、スーツにリュックを背負う人って、
- ファッションには興味ない人
- ファッションより実用重視となるシチュエーション
この、どちらかの人でした。今日は通勤シーンで見かけるようになった、スーツにリュックスタイルの是非について考えてみたいと思います。
オシャレに気を使うメンズにも支持されるようになってきたスーツにリュック
今まで、スーツにリュックを背負っている人と言えば「多分あいつのパンツは白ブリーフだろうね」と後ろ指刺されるようなタイプのメンズだったと思います。
しかし最近、はどうもそんな感じではなくなっていて、むしろオシャレに気を使ってそうな人も、スーツにリュックを背負い始めているようなんです。
これは、今までに無かったムーブメントですね。
しかも、これはスーツの本場であるはずの欧米人にもよく見かけるスタイルになってきているんですよ。
ですから、「オシャレではない」という見方は変えなければならない時期に差し掛かってきたのかもしれません。
昭和47年生まれの千日にとっては、まだちょっと違和感のあるスーツにリュックスタイルですけど、このスタイルが増えて来ている背景について考えてみたいと思います。
ビジネスシーンがカジュアル化してきた
冒頭にも書きましたけどビジネスシーンでのドレスコードがかなりカジュアルになってきているのが大きいと思います。昔はシャツの色は絶対に白でしたし、真夏であってもビジネスの場ではジャケットとネクタイの着用がデフォでした。。
そんな条件下でリュックというのは、まずありえなかったです。今でも、もし真夏にジャケットを着なければならなかったとしたら、身体に密着するリュックなんてあり得ないですよね。
やはり、ジャケットとネクタイのフル装備のスタイルになる機会が減ったというのが大きいですよね。特に官公庁なんかは、省エネのためにほとんどずっとネクタイ付けてませんし。
大企業のオフィスや金融機関の店舗でも「当社は〇月〇日までの間、クールビスで勤務させていただいています」と言う会社がほとんどです。
真夏にはオフィス街でもポロシャツ姿の人をよく見かけますよね。それにIT企業やベンチャー企業だったりすると、冬であってもスーツを着ない職種も増えてます。
民間の調査によると、スーツ市場はクールビズが広まった2007年の3099憶円をピークに市場が縮小し、2013年には2183億円と、実に6年で3割も市場が縮小しています。今のところ、その回復の気配はありません。
カジュアル化したビジネスシーンにマッチするスタイリッシュなリュックの登場
そこで、従来のアウトドアスタイルのリュックではなく、都会のビジネスシーンにもスンナリマッチする、リュックが登場してきたんです。
四角いタイプの定番リュック
こちら定番の吉田カバンのリュックです。
- 書類が曲がらずにきちんと入る。
- カジュアルさが薄まり、ぱっと見はブリーフケースのように見えなくもない。
- ノートPCやガジェットを収納できるクッションポケット。
というのがポイントです。通勤電車で軽いだけでなく、シンプルなルックスや機能面も大事です。
少し前のビジネスユースのリュックと言えば、3Wey(持つ、肩に掛ける、背負う)が主流でした。ヒモがいっぱいって感じですね。でも最近は2Wey(持つ、背負う)が主流になりつつあります。
背負えるんだったら、肩にかける必要ないよね。
そういう人が増えているんですよ。そして、あくまでリュックとしてのスタイルのカッコよさを追求した商品も続々出てきています。
セレクトショップ ユナイテッドアローズのリュック
あの、ユナイテッドアローズがスーツ向けのリュックをプロデュースしているんですよ。
もう、こうなってくると「ダサい」なんて言うオマエがダサいよ、と言われかねない感じになってきます。
小松精練の生地を使用し、止水ファスナーをメインで使用した機能的なリュックで防水もばっちりです。
小松精練は1943年創業の石川県の老舗の合繊染色メーカーです。合繊を様々な表情や感触に変化させる技術で、世界中のスポーツ、ファッションブランドから厚い信頼を得ており、パリで開かれるテキスタイルショーで過去にグランプリを受賞するなど、男心をくすぐるコダワリ感もマシマシですね。
収納(ポケット)が多く手ごろな値段のバックパック
オシャレさの中にも使いやすさを最優先していくのであれば、収納の多いマンハッタンパッセージのバックパックがイイですね。
値段も手ごろですし、軽さ、カバンの底がひときわ部厚くなっていて、通勤電車で比較的抵抗なく床に置ける感じです。
鞄をハードに使い倒す人にオススメですね。
違いの分かる大人の「OTONA RANDSEL」
ランドセルの機能美を纏った、背負う仕事鞄の「理想形」。 ランドセルを半世紀つくり続けてきた土屋鞄が、その技術と誇りをこめて生み出した 新たなビジネスバッグの定番 。
土屋鞄製造所の大人用ランドセル「OTONA RANDSEL」なんてどうでしょう。
ハンドメイドで10万円しますが、注文が殺到しており、今のところ予約を中止しています。5月には再開するそうので、チェックしてみてください。
主に30代から40代の男性、たまに女性も注文する人がいるそうです。このスマートなシルエットを見るに、むしろ女性の方が合うんじゃないかと思います。
通勤だけでなくどこまでも仕事が追いかけてくるIT化が拍車をかける
社外での仕事が多い人は思い当たることがあるでしょう。
外出先でもメールや書類、資料を見られるようになったので、どこまでの仕事が追いかけてきますよね。
監査法人時代、繁忙期にはノートパソコンを開いてアコーディオンのように片手でキーボードを打ちながら待ち合わせ場所に表れたものです。
歩きスマホならぬ、歩きノーパソです。笑っちゃいけないんでしょうが笑っちゃいました。だいたい今の時期で青白い顔してたら十中八九そいつは会計士です。
なので、「両手が空く」って一度経験するともう戻れないんだと思います。ただ、そうなるとチンドン屋みたいな感じになりますね。
まとめ~合理的だけどスタイルは犠牲に
ただね、やはりスタイルという点では、犠牲にならざるを得ないと思ってます。
もしかしたら、古い考え、古いセンスなのかもしれません。しかし、スーツっていうのは、もうそれが一つの完成されたスタイルなんです。
- スーツっていうだけで、男ぶりが2割増しくらいになっている。
- スーツスタイルは既に完成されていて、これに異質なものをオンすると崩れる。
何気なく着ているスーツですが、どんなしょぼくれた男でも、身体に合ったスーツを着るだけでパリッとして特に女性にはカッコよく映っているんです。
よく「私服見てがっかり」というエピソードを聞きますけど、それって、私服が等身大であって普段のスーツこそが上げ底、ゲタをはかせてもらってる状態、なんですよね。
そういう、せっかくアドバンテージを得ているスーツスタイルを崩してしまうという弊害があるのは否めません。
なので、盛夏のシャツスタイルのときに使うとか、ポロシャツのようなそもそもスーツスタイルでないときに使うといった使い分けがオススメかなと思います。
仕事の後に女性とデートするときには、不向きなスタイルだと思いますよ。
以上、千日のブログでした。
《あとがき》
わりと会社の中堅・ベテラン層にはあまり良いイメージを持っていない人が多いと思います。人間が人間を評価する以上、仕事だけを見てなんて無理ですからね。
自分の属している業界や職場の空気も見ながら、判断するのが良いと思います。とりあえず、新入社員ではいきなりリュックは止めておくのが無難でしょう。
中身を見ようとしても、人間はどうしても目に見えるものに左右されます。
今週のお題「カバンの中身」
2018年4月25日
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