もしも内定式をジョジョ風に捉えたら
内定式とは企業による囲い込み活動です。
学生が他の企業に浮気をしないように倫理憲章で定められた解禁日である10月1日以降に正式な内定通知を渡すことを目的として開かれるセレモニーです。
ところでその内定式に出た人に質問です。
本当にその会社でいいですか?
これは、今決めなければなりません。
内定式の法的拘束力の問題ではありません。
覚悟はいいか?オレはできてる
タイトルは言わずもがな、ブチャラティのセリフです。内定式のもう一つの側面は、企業側からのこういうメッセージです。
「ブチャラティって?」と言うひとの為に簡単に説明します。
ブチャラティは1995年から1999年の週刊少年ジャンプに連載された『ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風』荒木飛呂彦著の登場人物です。
ブチャラティはコアなファンの多いジョジョシリーズの中でも『漢が惚れる漢』として人気の高いキャラクターですね。
『覚悟』はいいか?
この5部でのキーワードは幾つかあります。一つは『裏切り』、もう一つは『覚悟』です。(以下、一部ネタバレを含みます)
そして『覚悟』は主人公達の前に立ちはだかる強敵との戦闘において、勝負を決する大きなポイントになっています。
作中でこのセリフが発せられたのはブチャラティが強敵ザ・グレイトフル・デッドを操るプロシュート兄貴と対峙したときでした。ザ・グレイトフル・デッドの能力は生物を無差別に身も心も記憶力も老化させるものです。
プロシュート兄貴(ザ・グレイトフル・デッド)によって部下のグイド・ミスタが老化と銃弾による重傷で瀕死の状態に追い込まれた絶対絶命のピンチです。
「任務は遂行する」「部下も守る」「両方」やらなくっちゃあならないってのが「幹部」のつらいとこだな覚悟はいいか?オレはできてる
ブチャラティはこのセリフを発した後、プロシュート兄貴に自分を捕まえさせ、自分の身体ごと時速150キロで走る高速列車の外に放り出すという手段で任務の遂行と部下を守る二つを同時にやってのけました。
作中の覚悟とは?
覚悟というのは心の状態ですね。
作中の覚悟を千日流に言い換えると『究極の選択を即座に出来る心理状態』ではないでしょうか。主人公達はその覚悟によって絶対的に不利な状況から活路を見出します。
究極の選択といえば即座に思いつくのはコレでしょう。
- ウ◯コ味のカレー
- カレー味のウ◯コ
皆が皆、希望する企業から内定を貰える訳ではありません。
中にはこの例のような感覚で内定式に出席した人もいるんじゃないでしょうか。
内定式の企業に決める覚悟はあるか?
例えとしては品がありませんでしたが、進むも地獄、引くも地獄という状況というのはあります。
まだ分からないとは思いますが、我が千日のブログで日曜日の夜に最も読まれている記事は明日は会社に行きたくない新入社員の君へ - 千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答えるです。
就職して1年目なんて、こんな日曜日の連続です。まして、特に望んでなかった会社なら尚更でしょうね。
『覚悟』の反対は『保留』
内定式には法的拘束力はないよ。
その通りです。これに出席して承諾書にサインしても、それは内定を承諾したというだけです。
承諾書は、就職しなければならないという約束ではありません。
これが心理的な落とし穴です。『まだ決めた訳じゃないよ』と思いながらも就職活動に熱が入らなくなる。
これが『保留』です。
賭けてもいいですが、保留した場合はこの時期に内定式に出た会社に入社することになります。
今は『まだ決めた訳じゃない』ですが、年が明けた頃には『もうここしかない』になっているからです。ここでの選択は、今後のビジネスパーソンとしてのあなたの方向性の大方の部分を決めます。
もう一度、ブチャラティの名セリフをかみしめてみたいと思います。
覚悟はいいか?オレはできてる
以上、千日のブログでした。
ブチャラティの名セリフ
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