仕事でミスばかりしてしまう新入社員の悩み
どうも千日です。私も新入社員の頃は『明日は会社に行きたくない…』そんな日の連続でした。
今日はめずらしく新人さんと少し濃密に仕事をしました。通常は私よりももっと新入社員に(年齢や経験の)近い人が教育を兼ねて仕事をするんですが、人手不足というやつです。
新人がミスをすることは折り込み済みです
彼にはあるプレゼンの資料作りを指示しました。あるデータについて表を作る作業です。項目ごとに縦と横の合計、割合などを表にします。
専門知識や経験を必要としない作業ですが、ミス無く作ることは期待していません
『出来ました』と私の所に持って来た表には、幾つかの『新人なら犯しそうなミス』を含んでいました。
けして叱責したりはしません。そういうものだと思ってます。にこやかに間違いの場所となぜ間違えたかを説明し、再度提出させます。
通常の新人なら2回〜3回このやり取りをすれば終わるのですが、今日の彼は違いました。
一つ間違いを直すとそれに起因してさらに間違いを生むタイプでした
例えば表の数値を一箇所修正すると、縦計と横計も修正しなければならないのですが、そういう所を修正せずに『出来ました』と持って来ちゃう感じです。
彼の能力が低いわけではありません
人手不足に仕事が立て込んで、彼も複数の仕事を同時進行でやっていて早い話が余裕がないのです。
このやり取りが4回、5回、6回…みるみる彼の顔から精気が無くなって行きます。これを終わらせるのは簡単です。私が直せばいい。
しかし、それでは彼のためにならないと考えました
彼がするべき仕事は『正確な数値で表を作成すること』です。私が手を出してしまったら彼がこれを通じて学ぶ機会を奪うことになるからです。
新入社員の失敗は『失敗』ではない
新人の間は唯一周囲が『失敗するものだ』という前提を置いてくれる時期です。言葉を変えれば『知らないものだ』という前提を置いてくれる時期です。
その前提の元にやらせて貰える稀有な時期なんです。この時期にどれだけの失敗が経験出来るか、がその後の伸びしろになるといっても過言ではありません。
あなたを無能呼ばわりする先輩や上司が居るかもしれませんが、彼らにもまた同じ時期があったのです。忘れてるだけです。
時に彼らはあなたの人格を否定するかのようなキツイ言葉を投げかけて来るかもしれません。そもそも指導しようなどと考えていない人も中にはいるでしょう。
相性については運です。環境が心地良い方がいいに決まってますが『強いプレッシャーの中でしか学べないこと』というものもあります。
新人の『本当の失敗』とは
彼の先輩にあたる人がまだ新人だった時のことを思い出しました。
彼女に『少し考えてやる必要のある仕事』をさせてみようと、ある仕事を指示した時のことです。
彼女『それはまだ私には無理です。⚪︎⚪︎さん(彼女の先輩)がやる方がいいと思うんですけど…』
こういうのは損です
一人では無理なことは分かっています。当然、私や他の先輩のサポートの元でやるんだと言っても
彼女『でも分かっていない私がやるより…(以下同文)』
彼女はせっかくの学びの機会を逸したことになります。
新人の時に(今の自分にとって)難しそうな仕事を避けることは、失敗によって得られる貴重な学びをパスする『本当の失敗』です。
もしかして五月病?
また、少し周りが見えて来て初めに持っていた仕事に対する幻想が崩れ『自分には向いて無いんじゃないか?』と考えるようになって来ます。
まさしく五月病です
『自分には向いていない』というのはおそらく正解です。
世の中に自分に向いている仕事など無いからです
向いている仕事に就くために向いていない今の仕事を辞める自分探しの旅にゴールはありません。
転職をするなら早い方がいい?
これは、ネットなどでは割と良く聞く言葉です。あるケースで真実です。
私自身も転職を経験して、もっと早くに決断しておけば良かったと思っています。
今にして思えば、です
千日は向いて無い仕事を辞めて向いてそうな仕事に就きましたが、向いてそうだと思った仕事は、やはり向いていませんでした。
その後、自分がその仕事に合った人間に変わっていったのです。向いている仕事に就くという点では失敗でした。成功した点はキャリアと給料面です。
- 変われる柔軟性のあるうち
- キャリアと給料
前者は想定していたプラスの理由ではありません。後者はまさしく『運』ですね。
もしも『失敗ばかりで自分には向いていない』と思うなら、今は成長の過程なのかもしれませんよ
人間は最も成長している時、それを実感出来ないものなんです。
登山の目標は山頂と決まっている。しかし人生の面白さはその山頂にはなく、かえって逆境の山の中腹にある。
以上、千日のブログでした。
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