入社後の挫折感は誰もが味わう
どうも千日です。こうしてわたしの記事にたどり着くまでにかなり検索したんでしょうね。ひたむきな方だとお見受けします。
毎年4月から5月にかけてよく検索される記事が明日は会社に行きたくない新入社員の君へ - 千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答えるというのが現実です。
就職して社会人になる、と言いますけど、就職したら会社員です。大きな括りが「社会」であり、その縮図が「会社」です。
- 就職活動で試されること
- 入社後に求められること
根本的に同じなんですけどね、でもスケールが違います。就職活動のセミナーや面接では会社も「社会に貢献できる」てな感じの大きな話をします。
社会人とは何か面接で聞かれたらどう答える?何を期待されているか - 千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える
しかし、いざ会社に入ってはじめにやる事は小間使いみたいな雑用ばかりですし、それすら満足に出来ない現実があります。
今日は会社員として社会に出る人に贈るエントリーです。
目次
まずぶつかる戦力外通告の壁
はじめに何が辛いかって「一人では何ひとつマトモに出来ない」って事です。学生時代のゼミとかサークルやらバイトやらの感じと全く違います。
これ当然です。
学生時代の全ての活動はゲームに喩えると、チュートリアルだからです。つまり、基本的な操作方法を覚える事が目的で、そこにはゲームオーバーのリスクが無いんですよ。
今までと同じ感覚で行くと脇が甘過ぎるんです。
たとえば、学校の成績には点数が付けられて、優・良・可・不可に振り分けられますが、会社に入ると100点と0点しかありません。
100点以外は0点という世界です。
新入社員が100点を取れる訳がありません。つまり、0点の連続なんです。ハッキリ言って例外なく戦力外です。
就職活動の時はすごく期待されて持ち上げられたのに…
自分ならもう少し出来ると思っていたのに…
- こんな簡単な事も出来ない自分は無能だ
- はじめは皆が0点なんだから別にいいよ
こんなせめぎ合いが自分の中でも行われますし、上司や先輩からも色んな事を言われます。
何がなんだか分からなくなってウワーっとなるんです。
100点だけが100点じゃないし0点だけが0点じゃない
こういうギャップは皆が通る道です。
先輩も
部長も
社長も
例外なくはじめは皆が0点でした。しかしみんなそれぞれの100点を取るようになりました。
新入社員に求められるのは、勿論100点を目指す事です。けど、自分の点数だけ見ているやつはダメです。就職活動では基本的に「あなたは何が出来ますか?」って事を聞かれます。
これに対して自己PRするんですよね。
ところが、会社の人事はそこで聞いた「現時点のあなたのPRする能力で100点が取れる」なんて、これっぽっちも思ってません。ホントです。
「あなたは何が出来ますか?」
この質問を通じて本当に知ろうとしている事は
- 0点から多くを吸収出来る人ですか?
- 0点でも周囲の人の協力を得て100点が取れる人ですか?
- 0点をサポートして100点に出来る人ですか?
って事です。
今回は0点でも、今後100点を取る為の何かを掴めたか?
仮に100点が取れたとして、それが自分の手柄だと思ってしまったとしたら、100点のようで100点では無いんです。
成長を阻むお荷物とは
つまり新入社員は「伸びしろ」を期待されて採用されます。言い換えると成長です。
入ったばかりでは「戦力外」。それで良いんです。
そこからどれだけ伸ばせるか?
伸びる人と伸びない人に明確に分かれます。気の毒な環境の人もいますけど、その反面、恵まれているのに自分で成長を阻害してしまう人も多いです。
どんな人かというと、お荷物を沢山持っている人です。
- 先入観とプライド
これがお荷物です。これらを沢山持って行ってはいけません。
両手が塞がっていては何も掴めない
先入観というのは誰でも持っています。何か教えられた事に対して、
- でも私はこう思う
- 自分的には納得がいかない
こういうのは、先入観とプライドのなせる業です。教えられた事を吸収出来ない原因になります。
自分を押し殺せっての?聞いた事を鵜呑みにしろっての?
多分こんな風に思う人も居るんでしょうね。
「自分的にはこう思う」
それは「自分」じゃなくて、かつて、誰かに、どこかで教えられた他人の考え方です。
ただ忘れてるだけです。
自分を無能扱いする上司や先輩(自分に甘く下に厳しい)が過去自分も新入社員だったことを忘れているのと同じです。
今のように批判的に捉えず、さも「自分の」考えかのように消化したと思い込んでいるだけかもしれませんよ。
ものの見方や考え方は、これから幾らでも変化していきます。たまたま自分の中に先に居る「価値観」や「信条」といったモノを大事にし過ぎると、新しいものが入って来ません。
それに自分と違う考えは、なかなか鵜呑みには出来ません。やろうとしたって出来ないんです。人間はそんなに単純には出来ていません。
鵜呑みにしろっての?
鵜呑みにするのはさも簡単かのように言いますけど、単に考えを受け入れたくないという拒否反応の言い訳に過ぎないんです。
一見無駄なコミュニケーションが実は必須
こんなシグナルを出していませんか?
- 下らない話はしたくないっす
- 飲みニケーション(笑)
もう少し考えた方が良いかもしれません。
人間は自分で思うほどには、出来は良くないです。
確かに仕事外の飲み会でする話で得るものはあんまりありません。下手すると9割がたが仕事の愚痴と他人の悪口だったりしますね。
面白くない。
下らない。
苦痛だ。
だったらそうなんでしょう。しかし、そういった場で有益な話だけをする事が良いかというと、千日は懐疑的です。
有益な話だったら飲み会に行きます?逆に気持ち悪いです。
直観的な事なんですけど、人間ってそんなに完全な生き物じゃないです。業務は業務って感じで、必要なコミュニケーションだけをちゃんと取るって事が出来ません。
つまり、
業務上の関係しかない相手には、構えてしまったり、遠慮してしまったりして何か言うのを先延ばしにしてしまいがちなんです。
- もうちょっと状況がハッキリしてから伝えようか。
- あいつもあの場に居たから、あいつが伝えるだろう。
- いま言わなくても、そのうち自分で気付くだろう。
まあ、先延ばしにする理由なんて幾らでもあります。
しかし、しょうもない話をし合ったという下地があると、妙な構えや遠慮をせずに、すんなりコミュニケーションが取れるんです。
立場を超えて普通なら出来ない話もしたり、してもらったりという事も出来るんです。仕事の上での成長につながるんです。
人間って不完全なんです。私たちはこういうスキマが無いとやって行けないんですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今年の新人は…的な事って毎年言われますけど、皆が通って来た道なんです。
はじめは結構キツイと思うかもしれませんが、アッという間に新人と言われる時間は過ぎて、懐かしく感じるようになります。
- 0点を前提に色々教えてもらえる短かくも稀有な時期
こんな風に捉えてみてはどうでしょうか。
以上、千日のブログでした。
《あとがき》
今日の記事はid:astraianさんのリクエストに応えて書きました。
最近、職場の飲み会で出てくる話が、このまま30年時間を遡ったらという話題です。
50代が大学生
40代は小中学生
30代はヨチヨチ歩きの赤ちゃん
20代…オタマジャクシ以前(笑)
会社に入ってからの人間関係ってそこまで構える必要などなくて、そういう所に入って行く、という事なんだと思います。
2016年7月9日
昭和47年生まれが答えますカテゴリー
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