千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える

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なぜ援助交際がいけないのか?千日が答えます

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アンフェアな取引だから

どうも千日です。

気になるニュースがありましたので、ちょっと書いてみたいと思います。

子供へのインターネットの悪影響として、真っ先に挙がる問題ですね。 インターネットの良い面(A面)として『あらゆる情報に対して、いつでも、誰でも、無料でアクセス出来る』というのがあります。

これに対する悪い面(B面)の『保護の対象となる子供と有害な情報又は人物とのアクセスが物理的な距離の制約無く、いつでも行われうる』が顕在化したものでしょう。

18歳の韓国の少年をISISに合流させる橋渡しとなったのもインターネットでした。韓国の家庭とISISの距離をも飛び越えるインターネットにとって、子ども部屋場末のホテル街距離など限りなくゼロに等しいのです。

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テクノロジーの進歩の負の側面ですが、今さらこれを無かったことに出来ないのが私達です

さすがに高校生になった子供にパソコンやスマホを持たせない、ということは難しいんじゃないかなと思います。
 
報道によると、サイバー補導によって補導された女子中高生は約600人ですが、警察が接触を試みて会うことができなかったケースが約1万2千人あったらしく、氷山の一角ではないかと報じてます。
 
日本の13歳から18歳までの女性人口は約346万人(総務省統計局調べ)ですからこの1万2千人というのは、日本の女子中高生の300人に1人の割合ということになります。
 
補導された約600人のうち406人が高校生でした。上述の分析はその偏りを考慮していない結果ですが、警察が接触を試みた1万2千もまた氷山の一角と考えた方が良さそうです。
 
ならば、もっと多くの児童が被害にあっているのか?というと、おそらくこの分析のアプローチは適切じゃない、というのが千日の考えです
 

アクセスが容易ということと、実際に『取引』に応じるかは別

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『客』となる男達の多くはいわゆる勤め人であり、彼らに暴行などといったリスクを自ら犯すインセンティブはありません(とは言っても危ない橋であることには変わりありませんが)。
 
彼らにとってその『対価』として支払う金銭は、その所得によって程度の差はあれ、捨ててしまってもさほど痛くない額です(だからこそそんな使い方ができる)。
 
少し目端の効く子どもであれば、金だけ奪って逃げることも可能でしょうし、そんなケースもあるでしょうね。奪って逃げるのも犯罪ですが、そのケースは非行として更生を促す方向で良いんだと思います。
 
 

問題なのは『支払われる対価に応じる』という選択をする子どもです

報道されているやり取りの例を見ると、そこには一定の『相場』があり、『市場』が形成されていることが推し量れます。子どもは相場の動向を見ながら自分に対してプライシングを行うんです。
 
女性雑誌などで特集する『抱かれたくないランキング』なんかをネタに『幾ら積まれてもイヤ』とか『幾らなら許しちゃうかも』なんていうのはプライシングではありません。
 
プライシングは自分の身体が『市場で幾らなら売れるか』という視点から利益の最大化を図る行為です。
 
この思考は脳と身体を分離させた状態で起こります。本来は幾ら積まれてもイヤな行為を金銭の対価として脳が身体に強いる
 
これが出来てしまう子の根底にあるのは、自分(の人生)には価値が無いという認識です。金になるなら、金にしないと損。
 
適切な表現ではないかもしれませんが『律儀過ぎる』のです。今回、サイバー補導された子どもの6割が過去に補導履歴のない子どもだったたことも頷けます。
 

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外傷を伴わない自傷行為

これは、場合によっては本人も自覚せず行われる自傷行為です。
  • もちろん外傷が無い
  • 対価として金銭が得られる
  • 客も喜ぶ(円満な関係)
  • 周りも皆やってる
自分の身体へのプライシングと自身への行為の強要によって、自らに付けたは上記のことによって巧妙に隠されます
 
そして『それを強いられたのでは無く、自ら選んだ』という認識は子どものその後の恋愛観•結婚観に確実に影を落とします。
 
男が『対価』として支払う金銭には、それに対する補償は含まれていません。
 

この『取引』はWin Winではなく、男だけが得をする取引なんです

なかなか大人の男がこんな話を(やってるかどうかもわからない)女子中高生にできる機会は無いと思います。
 
もしも怖いもの見たさで少し興味があるとか友達に勧められたという人がいたら、よくよく考えて下さい。
好奇心は猫を殺す
仮に何も起こらなくても、バレなくても、このことが後の人生に落とす影は、けして薄くは無いんですよ。
 
そして、自分(の人生)に価値が無いと考えている人。それは一時の錯覚です、そんな人間は居ない。
 
若い人には日々一日が長いように思いますが、振り返って見るととても短い。そして今、歩いているこの道がどんな道かは人それぞれですが、いつか懐かしく感じる時が来るんです。
人生は、片手に幸福の黄金の冠を持ち、片手に苦痛の鉄の冠を持っている。人生に愛された者は、この二つの冠を同時に渡されるのだ。

以上、千日のブログでした。 

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