Googleに専門家の文章だと認識させれば検索順位は上がる
どうも千日です。中の人が専門家でなくてもコンテンツ=ブログの文章が専門家であればGoogleは『専門家』だと判断します。
検索エンジンはユーザーの求める情報を素早く適切に提供することでユーザーを増やし、広告手数料で収益を上げるビジネスです。Googleは『被リンク』を指標としてページの価値を測定し、検索結果に反映する方法で天下を取りました。
Googleの検索エンジンのクセを利用して検索上位を狙うのが一般的に言われているSEOです。そして、Googleはさらに進化しています。
- 実際にそのページにどんな事が書かれているのか
- そしてそれは信頼性のある内容なのか
このように、検索エンジンが自然言語を理解して『被リンク』に付加する新たな評価軸にしようとしているんです。特に財産や健康、医療に関する分野では、こういう評価軸の重要性が増すでしょう。
- 信頼性のある情報である=デマやウワサの類ではない
- 理路整然と書かれている=ユーザーが理解しやすい
- 適切な表現で書かれている=ユーザーをミスリードしない
こういう文章で書かれているページを評価しているんです。以後このブログでは『専門家の文章』と呼ぶことにしましょう。
下記は住宅ローンに関するキーワードで検索4位に表示されている実際の記事です。
- 専門家ではない、そもそも匿名の千日が書いた記事です。
- 被リンクも少ないです。ブクマ数一桁、現時点の関連記事も一桁です。
千日の記事が、競合の多い『住宅ローン』の分野で上位に表示される理由は、コンテンツ=文章にあります。
住宅ローンというユーザーの財産に大きく影響を与える情報については、情報に信頼性があり、理路整然と適切な表現で書かれていること(=専門家の文章)が重視されるからです。
今日はそんな専門家の文章を書くコツについてお話しします。では、始めますね。
専門家が書く文章の構造とは
専門家の文章には『構造』があります。アフィリエイトサイトが被リンクで作る『サイトの構造』で強みを発揮するならば、ブロガーはページの中の『文章の構造』で強みを発揮するのです。
- アフィリエイターはサイト単位で被リンクの牙城を築く
- ブロガーは記事単位で文章の牙城を築く
ということです。
1.必ずタイトルにキーワードを入れ本文の前半に定義を書く
必ずユーザーが検索する言葉=キーワードをタイトルに入れます。そして、記事本文の前半(導入部分)でそのキーワードの定義を書きます。これが城の土台です。
〇〇とは▲▲です。
そして、記事のはじめから最後まで、そのキーワードを使うときは、その定義から全くブレないように文章を展開していきます。
キーワードはその記事の魂です。これがブレるのが素人の文章であり、最後までブレないのが専門家の文章です。
2.論理を飛躍させず、寄り道させず、最短距離で結論を目指す
結論に行くまで、無駄な話を一切入れないということです。
論理の飛躍とは、それまで書いてきた流れをぶった切り、別の前提から結論に行ってしまうことです。それまで書いてきた流れは要らなかったということです。つまり無駄な話です。
論理の寄り道とは、結論に行くために必要のない話題を間に挟むことです。目的は結論ですから、結論に必要のない話は無駄です。
ここで言う「無駄な話」とは、それが無くても記事として成立する話ということです。
無駄な話を入れず、面白い記事を書くんです。
記事を公開する前に無駄かどうかを決めるのは自分です。が、公開後に無駄かどうかを評価するのはGoogleと読者です。
制約がある方がかえって良いものが出来る
こんな反論が頭に浮かんだのではないですか?
そんなブログ面白味が無い
自由に伸び伸び書いた方が面白い記事になる
制約は創造性を阻害する
しかし、制約があることでかえって創造性が刺激され、クリエイティブで質の高いものを生み出すのが人間だとも言えませんか?
世界的にヒットしているワンピースは週刊ジャンプの連載漫画です。1週間に1本という小刻みな締め切り、決まったページ数で山場やオチ、次回への期待を盛り込んでこれだけの作品を生み出しているんです。
それにこの制約は理由のある制約です。同じ質の情報を得られるページならば、長々と長文を読まされるよりも、簡潔な文章で短時間に理解できる方がユーザーには優しいんです。
寄り道や脱線に見せかけた伏線
子どもの頃の学校の授業で、たまに先生が授業と関係ない話をしてくれることがありました。そういう話が面白い先生は人気がありましたよね。
だから寄り道や脱線も意味があるんじゃないの?
と思うかもしれません。しかし、あくまでそれが面白ければの話です。
それに、本当に話の上手な先生というのは、寄り道や脱線に見せかけた伏線で生徒の気持ちを授業に向かわせているのです。
3.正しいソースを選ぶ、出どころのレベルに応じた依拠の度合い
記事に書く情報やデータについて、そのソース=出どころを明らかにする必要がありますよね。引用も同じです。
そういうソースになるサイトにリンクを貼るのですが、どんなサイトをソースにしてリンクを貼るかも重要です。それが情報の信頼性になるからです。
- 税金の事を書くときは国税庁のホームページ
- 国債の利回りを書くときは財務省のホームページ
- 銀行の決算について書くときはEDINETのホームページ
ソースによって、依拠の度合いを変えるのも大事です。上記のような国の機関やそれに準ずる組織がソースとなっている時は、それが正しいという前提で書いてもかまいません。
しかし、民間の組織が行ったアンケート結果などをソースにする場合は、あくまで参考程度という所にとどめておく必要があります。民間のアンケート結果はその組織の利害を色濃く反映するからです。
「千日のブログ」の文章構造
では、ここまでの話を踏まえて、千日のブログが競合の多いキーワードで上位を狙う時の文章の構造を、簡単な例で分かりやすく解説しますね。
下記が、千日のブログを骨組みだけにしたブログの構造です。四則計算で『1』から『10』という答えを導く方法について、ブログを書いたという前提になっています。
①タイトル「1を10にする方法」
②導入 どうも千日です。いやぁ10にしたいですよね。
③本文 1とは1です。10とは10です。
④本文 1に1を足すと2です。
⑤本文 2に2をかけると4になります。
⑥本文 4に1を足すと5ですね。
⑦本文 因みに5は10の半分です。
⑧結論 5に2をかけると10になります。5を2分の1で割ることでも10になります。
⑨キメ台詞 以上、千日のブログでした。
いかがでしょうか?
先に述べた専門家の文章の要素が一通り含まれたブログです。「1を10にする方法」についての専門家なんていません。しかし、仮に専門家がこれについて文章を書いたらこのようになるという例です。
専門家 千日のブログの構造をレビューする
まず、①のタイトルと②以降の本文が一致していますよね。「1を10にしたい」というニーズでこのページを読んだ人を決して裏切らない記事です。②の書き出しで結論ないし読み手のニーズを言い当てています。
そして、③本文のはじめの方で重要なキーワードとなる『1』と『10』を定義しています。ブレないのが大事です。この例では短すぎるのでブレようがないです。
④~⑥の本文の論理に飛躍がありません。スタートの『1』から派生した数字を積み上げて、一直線に『10』を目指しています。記事の中で既出の数字だけを使って『10』を目指しています。
いきなり『3』なんて出しません。出すならば『3』を定義しなければなりませんし、そもそも『1』から始める理由は無くなってしまいます。
⑦で脱線したかのように見えますが、『5』は『10』の半分であるということを示すことで、『5』を2倍して『10』にするという結論の布石になっているんです。
⑧で結論です。もちろん論理の飛躍はありません。「かける2」と「割る2分の1」が同じという、複数の異なる切り口や側面を提案してみるのも面白さに繋がります。
⑨キメ台詞です。これはご自由に。
まとめ
いかがでしょうか?専門家の文章のコツという大花火をぶち上げましたが、コケてたらどうぞ笑ってください。
千日のおススメする専門家の文章とは高度な内容を書くことじゃないです。むしろ、基礎的なことを書くことを前提にしています。
読者の多くは素人です。
素人のニーズを満たす基礎的な情報を、専門家の文章で書く。
こういうことです。これなら、なんだか出来そうな気がしませんか?
以上、千日のブログでした。
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この記事は前回記事の続編です。
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