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千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える

千日のブログは住宅ローンの金利予測と最新ニュース、不動産の購入マニュアルとして多くの方にご支持いただいています。他にも色々雑多なようで一本芯の通ったエントリーを心がけてます。それは家族とホームです。ダイヤモンド社のザイ・オンラインで「千日の住宅ローンの正しい選び方」も連載中!

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【農協改革】改革の未来と責任。減反政策も、その廃止も、今後の日本の風景と食卓に誰が責任をとるのか

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農協改革の未来と責任について

どうも千日です。3回に渡る農協改革シリーズのラストです。

2回にわたって農協改革に伴う全中の解体から、米と日本人の関係について書きました。日本人が『銀シャリ食べたい!』と渇望してた昔は食べさせて貰えず、『パンの方がスキ、それに炭水化物ダイエット』という現代には余ってしまう。

 

まるで男女の関係のようです。

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では始めます。

目次

減反政策米が余ってしまったから始まった政策です。分かりやすくするために、5段階に箇条書きにそのプロセスをまとめてみました。

風が吹けば桶屋が儲かる的な感じですが、この例は儲かっていません。

  1. 米が余る(需要より供給が上回る)
  2. 米の相場が下がる(安くないと誰も買わないようになる)
  3. まず小規模農家赤字になる(機械化されてるので沢山作る方が安く出来る。沢山作れない小規模農家は価格競争で負けてしまう)
  4. 農家やめる人が増える(元々の農家離れに拍車がかかる)
  5. 元々低い食料自給率がさらに下がる

農業を続けて貰いたいんだけど米以外の作物を生産して欲しいという政府

そこで『農地を稲から別の作物に変えた(転作)の面積でお金を払う』という手法が採られたんです。
 
前回のブログにも書きましたが農家のキャッシュ•フロー(お金の流れ)は極端な先払いです。作っている間はずーっとお金が出て行くだけ。収穫して売って始めてお金が入って来る。
 
その収穫高は気象条件の影響をもろに受けます。『現金を払う』というのは、こういった農家の足下を見たなかなかヤラシイやり方だなあという気がしますね。
 
 始めは抵抗はあっても、異常気象による凶作や個々の事情でお金が足らなくなる事は出てくるでしょう。時間の問題でいずれは従わざるを得なくなる。
 

減反政策を廃止するということ

繰り返しになりますが…
 
  1. 米が余る(需要より供給が上回る)
  2. 米の相場が下がる(安くないと誰も買わないようになる)
  3. まず小規模農家赤字になる(機械化されてるので沢山作る方が安く出来る。沢山作れない小規模農家は価格競争で負けてしまう)
  4. 農家やめる人が増える(元々の農家離れに拍車がかかる)
  5. 元々低い食料自給率がさらに下がる
 
TPPのために食料自給率が下がるのはやむを得ない

これにはTPP(加盟国間の関税の撤廃)を見越した政府の思惑があると言われてます。4から5になる前に農家大型化作物高付加価値化によって国際競争力をつけようということなんだという見方です。

農協改革での安部首相の『農家の所得を上げる』という言葉

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これは『儲からない農家は淘汰される』というメッセージだと千日は見ています。『酷いな』という声が聞こえてきそうですが…(一応弁護しておきますと、現代の小規模農家の多くは農業以外に所得のある兼業農家とも言われてます) 
 

これは私達が(善かれと)選択してきたことのツケなんです。

過去の農業政策の是非を今語るのは簡単です。
 

今後の話をしましょう

今後も減反政策を続けて行くには補助金というカネが必要ですがそのカネは言うまでも無く税金です。
 
今まで『日本の農村を守る』『日本人の主食であるコメを守る』為に税金を使って来たのです。税金は無限ではありません。
 
  • 少子高齢化で先細りする税収と増える医療費
  • 主食といいながら米を食べない国民
  • 今後も輸入作物に頼らざるをえない国内農家の規模(農家離れ
 
上の三つは言うまでも無く、私達の多くが今まさに選択していることです。

今後も『日本人の主食は米です』と言い続けるために払うお金はない。

 

このシリーズの前に良い仕事と悪い仕事について記事を書きました。

全中の仕事は農家の為の仕事でした。しかしそれは農家が農家の為(補助金の為)に作物を作る方向に農家をミスリードしてしまった面もあるのではないでしょうか。

3回に渡りましたが、今回の私達の選択(減反政策の廃止と農協改革による全中の解体)が今後の日本の風景と、日本の食卓にどんな影響を及ぼすかはわかりません。 

少なくともこれだけは言えることがあります。

今後どのような結果になったとしても、その結果は特定の個人の責任だけではなく今の私達の選択の結果だということ。
そしてそれは結末では無く過程であり、今後の私達の選択によって、さらに良くも悪くも変わり得るということです。 

以上、千日のブログでした。