千日の住宅ローンセミナーと題して
どうも千日です。ここのところ日々記事を書いたり、本の原稿を書いたりとやってますが、前々からやりたかったのが自主開催のセミナーです。
実はちょっと前から放置してた千日太郎のオフィシャルサイト - オフィス千日というサイトがあって、コレに予約システムのプラグインを付けただけの代物です。これからちょっとずつ手を加えていくつもりです。
こういうことが素人の私でも出来るのですから、すごい世の中になりましたよね。ちなみにセミナーは初回から有料でやってみようかなと思ってます。
セミナーの詳細についてはその千日太郎オフィシャルブログに書いてますので、ここでそれをやるつもりは無くて、このエントリーを書く目的は2つです。
- 大阪で開催する住宅ローンセミナーの告知。
- 千日自身がセミナーを主催するにあたって何を問うのか?思考の整理と備忘録。
セミナーの宣伝もありますけど、より大事なのは自分が何を考えているのかを掘っていく作業です。今までも、考えを文章にする事で思わぬ事に気付けたりする事はしばしばありました。
では始めますね。
どうやって価値のサイクルを回すか?
これ結構迷ったんですよ。
利益を受ける人から直接お金を貰ってサービスを提供するっていうのは、昔からある伝統的な方法です。コレを無料でやっちゃうと、ちゃんとした価値の交換が行われないんです。
- 受ける方は『どうせタダだから』と思って受けますよね。
- やる方の私も『タダでやってやってる』と思っやる訳です。
こんなのはまず続きませんし、続いたとしたらそれは保険の斡旋とか別の形でお金を取ってるだけということになります。
しかし、有料にするとセミナー自体は上手く回るのですが、そもそも人が集まりにくいという問題があるのです。
人が来なければ、そもそも成立しないですよね。なかなか難しい問題です。だから多くの主催者は無料に流れるのでしょう。こんな方法です。
無料で開催して、多くの人を集め、その中の1人からセミナーの開催コストと利益を取る。
コレを整理するとこうです。
- 受益者に負担してもらう。
- 負担は公平でなくても良い。
結局誰かから回収しないとお金が回らないという問題があるのでしょう。だからと言ってそのまま踏襲するのは、ちょっと面白くありませんよね。
面白いか面白くないか?それが重要だ
なので、逆を張ろうと思います。
私自身が面白いか面白くないか、がとても重要なんだということがこのエントリーを書いてて良くわかりました。全く論理的では無いのですが、そういう決断をする人のようです。
- 受益者に負担してもらう。
- 負担に公平を求める。
こうして書いてみると、何も特別な事では無いですね。まともです。そのマトモな事を実行するのがとても難しいというのが今の環境です。
面白いじゃないですか。
どうしてこうなった?責任者は誰か?
そういう考察も興味深いですが、今はそれよりもどうすればまともなサイクルを回せるか?の方に興味があります。もし、方法に行き詰まったら赤提灯でクダを巻きながら考えようと思います。
最初だけは無料にしてみたら?…否
もちろん考えましたとも。最初だけ無料にして、とりあえず何度か開催実績を作って…という考え方もあるかなと思いました。
でもね、こんな事を言ったら嫌われるかもしれないですけど、正直なところ「無料だったら来る」という人の為に指一本動かしたくないんです、わたしは。
ああ、言っちゃった(笑)。
千日の住宅ローン無料相談.comはどうなんだ?無料だろ?
と言う人もいるかも知れませんが、これに相談する人は、少ない人でも1000文字くらいの文章でつぶさに自分の個人情報を綴って、記事のネタとして提供しているんですよ。
普段から文章を書き慣れていない人には結構な労力です。全然無料じゃないです。千日の住宅ローン無料相談.comの相談者は貨幣を払ってないだけで、貨幣以上のものを千日とその読者に払っているんです。
これに対して、セミナーというのはその場所まで行って座ってるだけで凝縮されたノウハウが得られますし、終わった後で特に知りたい事を聞く事だって出来るんです。
セミナーの差別化のカギ
そしてもう一つ、大事なのがライバルに対する差別化ですよね。他のセミナーとどう違うのか?この差別化が一番難しいと思ってます。
これに対する明確な答えは、まだわたしの中にはありません。ので、今考えていることを備忘録として書いておこうと思います。
『分かる』ではなく『できる』がゴール
知りたいことは、大抵ネットを検索すれば出てきます。知りたいというニーズに応える仕組みとしては、セミナーというのはもう時代遅れです。決まった日時を調整してセミナー会場に行くまでもなく、いつでもどこでも手許のスマホで事足りるからです。
ですから、千日が主催するセミナーのゴールは『住宅ローンが分かる』ではありません。もちろん、分からなければ出来るようになりませんが、分かって終わりではないです。
- FPなどのプロが行うような住宅ローンのシミュレーションが自分でできる。
- そのシミュレーションから、自分にとって最適な住宅ローンを自分で選べるようになる。
こういうことです。
ネットを幾ら検索して、沢山の情報を仕入れてもこれが出来るようにはなりません。出来る人間が、目の前の人の手を取って出来るように、導かなければならない種類のものです。
今のセミナーの告知文には、ちょっとこの部分の強調が足りないかもしれませんね。後で書き加えておこうと思います。
また、セミナーは平日開催と土日開催で実験的に二つのタイプに分けました。
- 平日開催はワンツーマン方式
- 土日開催は講義方式
平日開催の方は1対1ですので少し時間を短くしてますが、どちらも価格は同じにしました。受益者に負担してもらい、負担に公平を求めるからです。
マジョリティを作る影響力と4つの法則
アナタも出来るようになります。と言ったところで、これを教える講師が素人に毛の生えた程度の人物では話になりませんよね。じゃあ、FPなどの国家資格を取ればいいか?というと、最低限必要かもしれませんがそれでは足りないと考えています。(資格はこれから一応とっておこうと思ってます)
大抵、こういう講師をする人間は色んな国家資格を持ってます。資格や肩書きは最低限のラインということでしょう。
『出来るようになる』を納得感のあるものにするには、マジョリティ(多数派)を作る影響力が必要です。マジョリティは『主流』と言い換えてもいいです。つまり、住宅ローンと言えば千日である、というブランディングです。
これをどうやって作るか?
個人が住宅ローンを組む際に、守るべき一定の法則というのがありますよね。
- 良く知られた法則
- まだ知られていない法則
- 知られているけど、名前が付いていない法則
- 売り手が自社の商品を売るために作った偽物の法則
この法則がカギだと思っています。あとで答え合わせするために、詳しく書いておきますね。
1.『良く知られた法則』
これについては、既に先人が作った法則です。今のFPによるセミナーやコンサルはこれを解説したり、利用して付加価値を作っています。当然、これは必須のものですが、後発の私がマジョリティを作るにはこれをいくら突き詰めても、自ずと限界があるでしょうね。
なので2.以降が差別化のポイント兼マジョリティを作るための戦略になります。
2.『まだ知られていない法則』
まだ誰も気づいていない法則を見つけ、それを最初に提唱した人物になる。最近千日が『千日メソッド』なる言葉をズイショに挟むようになってきているのは、「オレが最初だよ」ということを必要が生じたときに主張しやすくするためです。
そんなこと出来ないでしょ。
こんな声が聞こえてきそうです。しかし、これからの少子高齢化社会というのは『まだ誰もどうしたらいいか分からない環境』です。誰もがその社会を生きる必要があるんです。
それぞれみんながその方法を探るのです。出来る、出来ないの話ではなく、やる必要に駆られているからやるんです。
3.『名前が付いていない法則』
『名前が付いていない』とは何となく皆が思ってるんだけどうまく言葉にできないことです。これを言語化して説明されると「ああ、そういうことだったのか!」という感動があるんですよね。
この感動は「仕組みが分かったので自分にも応用できる」ということでもあります。つまり「出来る」につながるのです。
4.『偽物の法則』
これは売り手が情報弱者から利益をかすめ取るために流布させた法則です。完全なウソではありません、ちゃんと真実を含み説得力がありながらも、それでいて人間を自分の利益に誘導するとても巧妙な仕掛けです。
多くの人はそれが偽物であることにも気づいていませんし、私自身もまだ気づいていないものもあるでしょう。千日は銀行や不動産会社との利害関係がありません。
セミナーは全て自主開催です。売り手に媚びる必要がありませんから、そこはズバズバやらせてもらおうと思います。
これからの課題
ここまでつらつらと書いてきましたが、まだまだ大きな問題点が残っているんです。一番の受益者は『無料』に飛びつく人なんだと思いますが、そういう人達が果たして自分でFPと同じレベルの資金計画を作れるようになりたいと思うでしょうかね?
こういう千日のセミナーに価値を見出す人は、ある意味、もうある程度知っている人だとは思いませんか?じゃあ、そういう人が千日のセミナーを受けにくるかというと、そんなことは無いように思います。
なので、これからわたしがブログや本で発信して行く文章を通じて二つの事をやらなくてはならないと思っています。すでに無意識にやっていた事かもしれません。
- 知識の無い人でも理解出来る間口の広い文章を書く。
- 一部の専門家が独占しているノウハウは実はそれほど高度なものでは無いと、ハードルを下げる。
まとめ
文章を発表することでこの目的を果たそうとすると、どうしても啓蒙的な文体になりがちです。『知ってる人が知らない人に教える』そんな文体です。これに慣れてしまうと、無意識に相手を見下すようになりがちなのです。
どうせこんな事も知らないんでしょ?
初心者ってこんな例を挙げれば喜ぶんだよね。
お前らエラそうにしてるけど、ゼンゼン大したことないよ。反論してみろよ。
こんな態度が文章の向こうに透けて見える人は結構居ます。これはブロガーならずとも、本職の文筆家でもそういう人は一定数います。
そういう文章を読むと、少なくともわたしは不愉快になるからすぐ分かるんです。分かりやすくそう書いてる人は、まだ良いです。運が悪いと炎上したりして学習するのでしょう。
ほとんどの読者は『良いことは書いてるかも知れないけど、でもなんか不愉快になる』と感じて黙って去っていくのです。
わたしの最近のブログは、特に住宅ローンに関しては、だんだんと難しくなってる気がします。ちょっとコアに寄りすぎなんですよね。しかし、ただ分かりやすくしようとして易きに流れると、上記の落とし穴に嵌るでしょう。
そうなってきたら、どうか読者の皆さんから、優しくご指摘頂ければ幸いです。
以上、千日のブログでした。
《あとがき》
これも迷ったのですけど、基本的にこの活動については「千日太郎」という名前でやっていこうと思います。芸名みたいなものですね。ただ、オフィシャルサイトのブログの方では、今後は顔を出していこうと思っています。YouTubeの動画配信も始めました。
今後は大阪以外の主要都市でのセミナーの告知なども行っていこうと思います。来月か再来月あたりまでには東京でやりたいですね。
〇〇で開催してもらいたい!といったリクエストがありましたら、オフィシャルサイトからお知らせください。
今のところ、必ず行くというお約束はできませんが、私が嬉しいですので(笑)
2017年8月31日
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