薄毛を笑ってはいけない
どうも千日です。薄毛は往々にしてハゲなどと呼ばれ嘲笑の対象となりますね。比較的若い人の若はげがあげつらわれることが多いです。
気に入らないですか?
しかし事実、日本でお笑い芸人が観客を笑わせる小道具として、ハゲがしばしば利用されています。芸能人のかつらの疑惑も、良いネタですね。『ズラ疑惑』なんて用語にまでなってます。
千日も最近は抜け毛が多く、顔の面積が成長していて、妻に注意されます。注意して髪の毛が抜けないならそうしてます(笑)
しかし、そもそも薄毛や禿頭はそんなに滑稽な、笑えるものですかね?
なぜ男の薄毛が嘲笑の対象になるか?
薄毛が嗤われるのには、それなりの理由があります。それに答えるにはバーコードの歴史に触れなければなりません。
バーコードの歴史
バーコードは1949年にアメリカで誕生し、1967年にはアメリカの食品チェーン店で実用化されました。日本には1980年代にセブンイレブンがPOSシステムを導入したことで普及したといわれてます。
髪型としてのバーコードのルーツ
髪型としてのバーコードの起源はそれより遥かに古いです。明治4年=1871年の断髪令を境として丁髷を結うことが禁止され、その後の政府高官やエリートの髪型として出現した七三分けがルーツなんです。
七三分けを維持出来ない位に薄毛が進行しているにも拘らず頑なに残された髪の毛を駆使して七三分けをしようとしたらバーコードになるんです。
笑いの装置としてのバーコードの発見
この珍妙な髪型の身近な例えとしてのバーコードが後に普及し、笑いの装置として発見されたんですね。
店長の頭に薄い髪の毛で描かれたバーコードをコッソリとハンディスキャナーで読ませるという遊びが一部の若者達の間で流行しました。
Pi……『 ¥ 3 』
今の私なら、目頭が熱くなりますが、当時は腹筋が痛くなりました。
バーコードは切なくも可笑しい
バーコードが発明されるずっと以前から髪型としてのバーコードは存在したのです。そして、出来もしないのに頑なに七三分けを維持しようとして珍妙な風采になっている。
十分に笑えるものでありながら、それが笑いになるまでに時間を要した理由は2つあります。
- バーコードという分かりやすい例えが発明されるのを待っていた(前述)
- 恐かったオヤジが恐くなくなるのに世代交代を要した
昔のオヤジは恐かった
サザエさんの父=波平はハゲ頭の上にチョロっと髪の毛を残したバーコードの進化形ですが、誰も波平を笑い者にはしません。だって恐いんですもん。あのカツオですら波平の前では畏まり、大人しくなります。
設定としては戦争を生き抜いた世代です。
マスオさんはどうでしょう?七三分けですが、頭髪はフサフサです。そして恐くない。戦争を知らない世代です。
サザエさんの登場人物は歳をとりませんが、いずれマスオさんが薄毛になり、頑なに七三分けに拘ったら?
おそらく髪の毛先をワックスで遊ばせたチャラ男になったカツオはマスオさんを遠慮なく笑うでしょう。
兄さん人間あきらめが肝心だヨ(笑)
今バーコードを笑うものは、いずれ笑われる
今バーコードを笑う若い人達の間で主流の髪型はワックスで毛束を作り毛先を遊ばせた、髪の分け目を目立たせない髪型です。
薄毛の進行に反して今の髪型を維持し続けるとその先にあるものは何でしょうか?
生まれたて
生まれたてのヒヨコ。遠目にはフサフサ、近くによると地肌が透けて見える。
ないしは
QRコード
バーコードから生まれたバーコードの進化系であり、不規則な黒い点がまばらな状態です。
ヒマな人はこのQRコードを読ませて見てください。パソコンならカーソルを合わせて見てください。(大したことは書いてません)
てなワケです
薄毛を笑う者は薄毛に泣きます。だからと言って若い頃の髪型に拘るのではなく、成熟したオヤジのカッコいい髪型などを考えるのは欺瞞に満ちている。
一周回ってバーコードこそが有るべき姿、と感じてしまう私の頭はオカシくなってるんでしょうか?
バーコードを見てクスクス笑う『生まれたて』を静かに見返す成熟に、何故か私は憧れます。
以上、千日のブログでした。
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