トランプ大統領と金正恩総書記の挑発の応酬と住宅ローン金利の動き
どうも千日です。
平昌オリンピックからのー…
3度目の南北首脳会談からのー…
史上初の米朝首脳会談!
が2018年5月に行われることになりました。驚きましたね!あまりに唐突です。
フェイクニュースじゃないのか?と思ったほどですが、トランプ大統領自身が言ってるんですから、信用せざるを得ないです
今後の住宅ローンの金利がどうなるか?については、近日中にザイオンラインの連載の方で発表しますね。あまりに大きなニュースなので、大きなサイトの方で公表します。
今日はこの米朝首脳会談に繋がる何があったのか?去年の2017年4月から始まった一連の挑発の応酬と長期金利(住宅ローン金利)の動向について一度振り返っておこうと思います。
2017年4月6日にアメリカによるシリア爆撃
事の発端は4月6日、シリアのアサド政権が化学兵器禁止条例に違反したことを理由にアメリカが空爆を開始しました。
トランプ氏が攻撃開始命令を出したのは、フロリダ州の別荘に中国の習近平国家主席を招いての食事会の最後、『59発のミサイルを撃った』デザートを食べながら習近平氏にそのことを伝えたそうです。
習近平氏は約10秒の沈黙の後、通訳を介して『それはどういう意味か?』と訊いたそうです。
これが北朝鮮であっても同じことだ。 と言ったかどうかは分かりませんが、習近平氏への間接的な恫喝であると、報道されていますねその後、アメリカの原子力空母カールビンソンを朝鮮半島の近海に派遣するという緊迫した状況の中で、4月15日には故・金日成主席の誕生日を控えており、北朝鮮がやぶれかぶれの挑発行動をとるじゃないか?というリスクが強く意識されたんです。
これによって戦争不安に駆られた人たちが安全資産である国債に資金を移しました。債券価格が上がり、長期金利が下がったのです。
2017年8月29日ミサイルが日本上空を通過
2017年8月29日早朝に北朝鮮から発射された弾道ミサイルは北海道上空を通過し、太平洋に落下したとの発表を受けて瞬時に長期金利が反応しました。
住宅ローンの金利の指標となる新発10年物国債の長期金利は午後の債権市場で0.005%まで下がりました。
ほぼゼロ%となったのは、アメリカがシリアを空爆したことで北朝鮮の地政学リスクが顕在化した4月以来の低水準です。
もしもアメリカと北朝鮮が武力衝突したらもっと金利は下がる?
いえいえ、そうとは限らないんんですよ。
アメリカと北朝鮮が戦争になって日本が巻き込まれた場合の円相場と長期金利の動きについては専門家の間でも意見が割れているんです。
主なものとしては、以下の4つの流れが考えられます。
- 低金利の円を借り入れ、高金利通貨に投資していた投資家が即座にポジションの解消に動くことで、円が押し上げられると…円高→国債高→長期金利低下です。
- 日本株の約3割を保有する海外投資家が、武力衝突の日本への被害や企業業績への打撃に萎縮し、日本から資金を引き揚げ、同様の理由で日本人が国外に資金を退避させると…円安→国債安→長期金利上昇です。
- 米国経済への打撃を織り込む形で米国債利回りが低下し、ドル安になることで円高が進むと…国債高→長期金利低下です。
- 軍事支出が増えるとの思惑が米経済見通しを高め、ドルが上昇するのに伴い円安になると…国債安→長期金利上昇です。
長期金利が下がるというのは「ちょっとあぶないかも…」くらいのリスクの感じ方だったときに限ったセオリーなんです。本当にヤバイ時の金利の動き方は専門家にも分からないんですね。
2017年11月22日にテロ支援国家に再指定されると2発目のミサイル発射
2017年11月22日に米国が北朝鮮をテロ支援国家に再指定しました。そんなタイミングで29日にミサイルが発射されまた日本上空を通過して洋上に落下しました。
ただ、そのときの金利の動きは前回までとは大きく異なり、非常に小幅な下がり方でしたね。一応号外が出るニュースだったのですが、みんな慣れっこになってしまったんです。
これまでは0%くらいまで下がってたんですけど、0.03%に「下がった」のか「横ばい」なのか判然としないような動きでした。
再び弾道ミサイル発射の北朝鮮の意図と金融市場、12月の住宅ローンはどうなる? - 千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える
この金利の下がり方自体はあくまで投資家の考え方によるものなんです。日本に住んでいない海外の投資家も含めた「市場」の考えていることです。
直接的に戦争に巻き込まれるかもしれない、日本で家を購入する私たちの考え方ではありません。
ちなみにですが、戦争になって北朝鮮からミサイルが飛来し、マイホームが被害を受けたときに火災保険ではカバーされません。
大手損害保険会社の約款の免責には必ず『戦争、外国の武力行使、革命、政権奪取、内乱、武装反乱その他これらに類似の事変または暴動』が規定されています。
その被害が測定不能なほど大規模かつ広範囲に及び、それをカバーする保険は商品として成り立たないということです。
つまり、北朝鮮のミサイルは外国の武力行使にあたりますから一切保険ではカバーされません。それでも家を買うというのはどうなんでしょうね。
2018年冬季五輪の融和ムードから3度目の南北首脳会談
何となく、慣れてきていたところに韓国で冬季オリンピックが開催され、北朝鮮も参加しました。「ほほえみ外交」で南北の融和ムードが盛り上がってきて、4月27日には3度目となる南北主脳会談が行われることになりました。
ただね、北朝鮮はこれまでの2度の南北首脳会談では「北朝鮮側の非核化」を交換条件として経済援助をゲットし、2度とも反故にしてきた経緯がありまして。
「2度あることは3度ある」になってしまうんじゃないの?という冷ややかな視線もあるんですよ。
そうしたこともあってか市場は材料視せずこの発表の前後で長期金利は動きませんでした。
南北首脳会談で今後の住宅ローン金利は?文大統領の「仏の顔の3度目」で横ばい - 千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える
ほぼほぼ横ばいですよね。
いずれにしても、対話の間は核実験や弾道ミサイル開発は行わないということですから、4月末に予定されている首脳会談の結果が見えるまでは、米朝間の緊張が高まることは無いのですね。
前日に控えての記事
トランプと金正恩の米朝首脳会談が6月に実現するか?
そうかと思っていると、米トランプ大統領が6月までに北朝鮮の金正恩と直接会談のテーブルに着くというじゃないですか。これが実現したら史上初の歴史的な快挙です。
安倍首相もまた北朝鮮の姿勢の変化を評価しており、4月初旬にもトランプ大統領と直接会談することを予定していますね。
- 朝鮮半島の緊張緩和と核廃絶への歴史的な一歩になるのか?
- いつもの北朝鮮の時間稼ぎなのか?
注目ですが、これに対する長期金利、住宅ローンの金利にも注目ですね。今後情報が出次第、公開していきます。
まとめ~金融市場の金利に左右されない住宅ローンの組み方
千日がこうした国際ニュースをあえて「住宅ローン」というキーワードを絡めて記事にするのには理由があります。
「株式」や「投資」とかのキーワードにからめた方が、記事としては読まれやすいですし、広告収入も増えるかもしれませんが、あえてそうしてません。
住宅ローンを借りる人の中には、普段から株とか投資とかやらない人が多いです。でも、住宅ローンを借りるという局面では、こうしたことが分かっていないと、意思決定をミスってしまうことがあります。
金融市場の一時的な高騰によって、一時的に住宅ローンの金利が上がってしまったことで、35年間の住宅ローンの金利も上がってしまう人がいます。
金融市場に翻弄されてしまわないようにするには、正しい知識と適切な準備が必要です。
こちらも是非読んでください。
あえて私が「住宅ローン」という言葉と絡めてこうした国際ニュースについて書く理由は、普段経済ニュースを見ない人に、住宅ローンの金利への影響を知ってもらうためです。
参考にしてください。
- 2018年4月26日に南北主脳会談、米朝首脳会談の予定時期を更新しました。
以上、千日のブログでした。
《あとがき》
千日のブログで紹介しているマイホームの購入と住宅ローンのノウハウを一冊にまとめたのがこちらの本です。
全国の大型書店と通販で発売中です。この第4章では、金利動向に左右されない住宅ローンの選び方について、専門家の理論を知識ゼロから理解できるようにまとめています。
自分の本のことを自分で言うのはナンデスガ…
他の本には無い踏み込んだ内容になっていると自負しています。
ぜひお手に取ってみてくださいね。
2018年3月9日
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