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ジョジョの奇妙な冒険 第5部の名言に見るビジネスパートナーシップと信頼

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ジョジョの5部に見えるビジネスパートナーシップの真実

どうも千日です。

前回に引き続きジョジョの奇妙な冒険第5部について書こうと思います。実はシリーズ化を狙ってます!自分のブログなので、狙わなくても良いんでしょうが(^_^)a
 

基本ネタバレしないポリシーで書きます。

前回の記事では『何かよく分からんけどオレ大人だし、お勧めされたのかな?』という感じだと思います。今回の記事は作中の名言名セリフに見るパートナーシップについて掘り下げます。
 

 

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パートナーに何を求めるか

ジョジョといえば、仲間との絆が特色ですが、第5部の主人公はマフィア(ギャングスター)です。上司と部下という関係性やなまぐさい利害の絡む中でのパートナーシップの多くのヒントが盛り込まれてます。
 

ブローノ•ブチャラティとの出会い

ブローノ•ブチャラティは初め強敵としてジョルノ•ジョバァーナ(主人公)の前に立ちはだかります。
 
殺すか殺されるかという熾烈な攻防の末、ジョルノ•ジョバァーナは決定的な勝機を掴みながらもとどめを差さずブチャラティに自分の夢を語り、仲間に誘います
 
ブチャラティに『なぜか?』と問われて主人公はこう答えます。
 

ギャングだけどイイ人だ

なんてことないように見えますが名セリフです。

『あんたは今ぼくへの攻撃を一瞬ためらったから、あんたへの攻撃もやめることにしたんだ。』

ブチャラティは戦闘に巻き込んだ少年の腕についた注射痕に一瞬目を奪われ、主人公ジョルノ•ジョバァーナへの攻撃が遅れました。

それは自分の属する『組織』が少年にクスリを売っていることが許せないというジレンマがあるからだ、と主人公は言うのです。

さらにこう続けます

『僕はあんたのボスを倒してこの町を乗っ取るつもりでいる』
『子供に麻薬を流すようなギャングを消し去るには、自らギャングにならなくちゃあいけないって事さ』

『ああマンガだな』と思うだけでは勿体無いです

二人は敵として出会いますが、これを境に『最後まで』パートナーシップを崩すことはありませんでした。
 

友情ではなく、目的が共通である事

二人を繋げているのは『友情』ではありません。ビジネスでのパートナーシップにおいて『友情』というものは、しばしば相手への甘えに繋がります。
 
利害が同じ間はそれでも問題無いですが、利害関係がズレはじめるとその関係性は簡単に崩れ去ります。
 

友達だと思って信用していたのに…

というのは甘いのです。友達が友達でいられるのはそこに『利害』が無いからです。ビジネスパートナーとなった時点から『利害』が生じ、『その時点から友達ではなくなる』と考えるべきでしょう。
 

友達間での金の貸し借りはいけない

というのは割とメジャーですね。
あまり知られていませんが友達をビジネスパートナーにするというのは、金の貸し借り以上にお勧め出来ません。
 
もちろん友達でなくなっても良いというなら別です
 
成功した漫才コンビがプライベートでは全く会話や交流が無くなるというのが分かりやすい例ですね。友達からビジネスパートナーとしての関係性にシフトしたという事なのです。
 
ビジネスパートナーを結び付けるものは『目的が共通である』ことをおいて他にありません。
 

信頼という言葉の罠、入団テスト

共通の目的を達成するためにブチャラティの所属するマフィアに入ることになったジョルノ•ジョバァーナ(主人公)はマフィアの入団テストを受けることになります。
 
入団テストを課すのはポルポというマフィアの幹部です。『24時間ライターの火を消さずに翌日持って来る』というテストを主人公に課します。
以下はポルポのセリフです。
『人が人を選ぶにあたって最も大切なのは『信頼』なんだ。』
『それに比べたら、頭がいいとか、才能があるなんて事は、このクラッカーの歯クソほどの事もないんだ。』
『フラーという、17世紀の神学者が言った…「見えないところで、友人の事を良く言ってる人こそ信頼できる」』

ストーリー上、このテストにはある裏があったのですが今回この記事でフォーカスする点ではありませんのでネタバレは含みません。安心してください。

信頼はテスト出来ない

なかなかもっともな事を言ってるように見えますが、それが『テスト』である以上、志願者のモチベーションと能力を測るものでしか無いのです。言ってる事と矛盾してますね。
 
事実、主人公はボスを倒すというモチベーションからその能力の全てを総動員してテストに挑みます。皮肉なものです。
 

そもそも『信頼』を『相手側の問題として』要求するのが間違いだということを示唆してるんです

ジョルノ•ジョバァーナ(主人公)がブチャラティをパートナーとして選んだ要素『信頼』はあるでしょう。
 
しかし、それは自分が『信頼できる』というこちら側の問題なのです。自分が信頼できると確信したからこそ、生きるか死ぬかという勝負を中断しえた。
 
中断したら自分が殺されるかもしれない、しかし…
 

ギャングだけどイイ人だ

という名セリフに信頼できるという意思が集約されているのです。この『信頼』の源泉は何かというと、繰り返しになりますが共通の目的を持ちうるということです
 
ブチャラティの目的は子供に麻薬を売ることをやめさせることであり、主人公がトップになる目的を実現させる事でブチャラティの目的も実現できるというわけです。
 

共通の目的に対する優先度が高いほど信頼できる

ブチャラティに『あわよくば自分がトップに立ちたい』という欲求があったなら、このパートナーシップは続きません。
 
また、ジョルノ•ジョバァーナに『最悪トップになれなくても金もうけができればいい』という妥協があっても続きません。
 
それぞれの目的の達成が時に自分の身よりも何よりも優先されることがお互いの信頼の源泉となっているのです。
 

良いパートナーを得るために

良いパートナーを得るためには、まず自分が良いパートナーたる必要があるのです。
 
もしも、あなたの目的が『自分の利益の極大化』であるなら、あなたのベストパートナーは『あなたの利益の極大化』を目的に動く人です。
 
そんな都合の良い人はいますか?現実には『自分の利益の極大化』同士が巡り会い、メリットのある間だけフェアに(時にアンフェアに)利用し合う、というケースが多いと思います。
 
それもパートナーシップの一つの形といえば、そうなかもしれません。
 
でも
 

人様のメリット繋がる目的に強いモチベーションを持つ

ことが出来るならば、あなたは良いパートナーであり、同じ目的を持つ良きパートナーに恵まれるでしょう。そういう人はお互いに分かるからです。
 

自分にも出来る可能性があるんだと、どこか信じたくなる

ジョジョの奇妙な冒険の第5部はそんなシリーズです。思いのほか長くなりました。最後まで読んで頂きありがとうございました。
 

以上、千日のブログでした。

 
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