ミキハウス社長が破格のボーナスを発表
どうも千日です。
ミキハウスが好調なインバウンド(訪日外国人向け商戦)を背景に、パートを含む全従業員に決算賞与として総額3億円超を支給し、4月には月額1万円のベースアップを実施予定と報じています。
少し前にミキハウス社長の記事を書いたばかりです。それにしても、ネタは尽きませんね。
ミキハウスという会社について
言わずと知れたベビー、子供(主にトドラー)服と用品のブランドです。意外と知られていないのですが、本体は三起商行株式会社という名前で、大阪府八尾市に本社を構えるコテコテの大阪商人の会社なんです。
- ミキハウス社長が破格のボーナスを発表
- 総額3億円超の臨時ボーナスとはすごいですね!
- インバウンド(訪日外国人旅行者商戦)の成功
- 海外の富裕層を取り込む広告戦略と出店の成功
- 『優秀な人材は業界で取り合いになっている。パートでも結果を出した人は評価し、利益を還元したい』
- 『優秀な人材を集めるための投資』と『頑張った人には必ず利益を還元する』というメッセージでもあるんだと思います。
総額3億円超の臨時ボーナスとはすごいですね!
ミキハウス従業員はグループ計で約630名。この数字にはパートは含まずですから、何人で3億円を分けるかちょっと試算してみます。
国内190店舗で1店舗にパート合わせて平均5名とすると950名くらいでしょうか。
3億円を950人で均等に割ると、一人約31万円です。
報道では多い人で50万円とのことですから良いセンいってるんじゃないでしょうか。
インバウンド(訪日外国人旅行者商戦)の成功
背景には都市圏のデパートでのインバウンド(訪日外国人旅行者向け商戦)の成功が有るとのことです。
どうして、こぞって海外のお金持ちがミキハウスを買うのでしょうか?
海外の富裕層を取り込む広告戦略と出店の成功
たまに流れるシンプルなTVCMを除いて、あまりミキハウスの広告を目にしません。しかし、たまに飛行機に乗った時の座席の雑誌広告では目にします。
恐らく頻繁に飛行機を使うお金持ち層はしょっちゅうミキハウスの広告を目にしているんだろうと推測されます。
また、ロンドンの老舗高級デパートのハロッズにも出店しており、そこでの売上が好調で去年には売場面積を拡大したらしいです。
ロンドンのハロッズと言われても私はピンとこないんですが、そのハロッズでの増床がニュースになるということは、おそらく日本のブランドとしては快挙なのでしょう。
世界のお金持ちが飛行機で各国を旅行する長い機内で目にする雑誌のミキハウス、彼ら御用達の老舗高級デパートで目にするミキハウス、そして日本に旅行した際に円安価格で目にするミキハウス。
という構図なのでしょう。このインバウンドの成功に関しては、私などは広告戦略や海外出店戦略、そしてお金持ちの心をつかむ商品企画に手柄があるように思います。
しかしミキハウスの木村社長は、自分や経営中枢部の手柄とは言いません。
『優秀な人材は業界で取り合いになっている。パートでも結果を出した人は評価し、利益を還元したい』
と産経新聞の記者に語っています。
これは想像ですが木村社長の本当の狙いは記者にこれを言って産経新聞に記事にさせることです。
既存の従業員のモチベーションにもインパクトは大きいですが、これから就職活動する学生にとっては、かなりの宣伝効果です。
社長のほうから月額1万円のベースアップ。初任給は1.5万円アップです。労使交渉など『そんなのカンケーネー』レベルですね(古いですね)。
この3億はもちろん直接的には今の従業員への労いです
同時に
これから獲得したい
『優秀な人材を集めるための投資』と『頑張った人には必ず利益を還元する』というメッセージでもあるんだと思います。
産経新聞の記者も驚いたでしょうね。社長に呼ばれて、日本卓球協会への意見書の話かな?とでも思ったのではないでしょうか。
フタを開ければ『臨時ボーナスを払う』って話なんですから(笑)しかし、金額を聞いて記事になったんでしょう。
このようなニュースは前向きな気分になります。最近、経営者の不正の記事とか、何かと腹の立つ記事が多かったんですが、良い感じでバランスが取れました。
木村社長は本当に『忙しい人』だと思います
以上、千日のブログでした。
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