千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える

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千日、見知らぬおっさんにパチンコ屋の前で電車代千円をカンパするの巻 【引き寄せの法則】

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パチンコ屋の前にて 人生の引き寄せの法則を体験しました

今日は我が家の海水水槽の水換えをしようと、近所のスーパーのライフへいって無料のR.O純水を汲みに車を走らせました。

 
例によってマリンアクアネタを書こうと思ってたんですが、面白い事件があったので今日はそっちを書こうと思います。
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時間は11PM過ぎ、スーパーの前に路駐した車にR.O純水を入れたボトルを持って近付いて行くと不穏な空気を感じました。
 
合成皮革の黒ジャンパーを着た、歳の頃は50前後の男が一人、私の車を猫のようにうかがっています。
 
スーパーの前にはパチンコ屋もあり、いわゆる下町です。反射的に『路駐をネタに因縁をつけようとしてるのかな?』と思い、サッサと立ち去ろうとドアに手をかけると…
 

『ゴメン兄ちゃん、百円貸してくれへんかなぁ』

 
いつも、いやアンタの方が歳上だろうと思うんですが、若い男を兄ちゃんと呼ぶんですね。私は少し気を良くしました
 
黒ジャンパーは私が動作を止めたのを認め、すかさず自分のサイフの口を目一杯広げて畳み掛けました。
 

『今日、新開地まで帰らなあかんねんけどほら、金が無くて、ホンマ百円でいいから』

 
  • 時間は午後11時過ぎ
  • 閉店後のパチンコ屋の前
  • 帰る電車賃が無い
まず間違い無く、黒ジャンパーのおっさんは最後の勝負に負けて、帰りの電車賃をパチンコ台に飲まれてしまったんですね。
 
 

パチンコ屋の3店方式とカネを吸い込む島金庫

パチンコをやったことの無い人の為に3店方式というパチンコ屋の仕組みをご説明しておきます。

パチンコ台には千円札から一万円札までの紙幣に対応した入金口があって、そこに紙幣を入れると、貸玉が出て来るようになっています。パチンコを打つ人はその玉で勝負をして、玉を増やします。
玉を増やせてもう潮時かと判断したら、店員を呼んで機械で玉の数をカウントし、玉数を印字したレシートを貰います。


そのレシートをカウンターに持って行くと『景品』に交換して貰えます。その『景品』をパチンコ屋の隣にある小さなプレハブ小屋に持って行くと、現金で買い取って貰えます。その後プレハブ小屋は『景品』を景品問屋に売り、景品問屋はパチンコ屋に『景品』を売ってはじめに戻ります。 

とまあ、こういう仕組みです。

黒ジャンパーは貸玉を増やせず最後の千円をパチンコ台に吸い込まれてしまったんですね。
 
パチンコ台の列は『島』と呼ばれていて、吸い込まれた紙幣は『島』内部のベルトコンベアで島の端っこの『島金庫』と言われる箱に貯められます。
 

今頃、彼の電車賃は島金庫から集められたおびただしい紙幣の中の一枚としてカウントされてるんでしょう。

パチンコ屋では一日数千万円が島金庫に吸い込まれて行き、数千万円がプレハブ小屋で買取られます。このサイクルに乗れない時に負けるんです。
 
パチンコ屋にとっては数千万円のうちの千円ですが、彼にとっては家に帰るための千円です。
 
それを賭けて負けてしまった
 
ちょっと可哀想と言うか、『しょうがないなぁ』という気分になり、私はポケットから小銭入れを取り出しました。
 
 

成り行きで千円をカンパする千日 

アラ小銭がありません。

私は札入れを取り出し千円札を一枚彼に渡しました。
 

『え!?いいの?崩してこよか?ありがとう!ありがとう!ウソじゃないよ、やっぱり兄ちゃん…以下略』

彼はその場で膝を着きそうになりましたが、私はそれを制して車に乗り込み、彼と別れました。
 
良い事をしたという気持ちはありません。帰りの電車賃まで突っ込む無計画ですから、さんざん周囲にも迷惑を掛けているのでしょうし。
 
かえって『何とかなるさ』と味をしめさせてしまったんでしょうね。
 
 

それはそれでいいと思います

私自身も結構だらしない所がありますし、無計画です。行きつけのバーのマスターに『もうちょっと、ちゃんと考えた方がいいよ』などと説教されて、少し凹むレベルです。
 
たまたま運良く職にありつき、家を持ち、車をころがし、家に珊瑚などを飼い、美しい妻と結婚し、たまに高い酒を飲む。たまたま運が良かっただけだという思いが強い。
 
彼の境遇を他人事とは思えない。その反面、関わる事で負の何かが自分に流れこんで来るのが恐ろしい。私は千円を捨てることで何かが入って来るのを防ぎたかった。極めて利己的な動機によるものです。
 
一昨日、マスターは私に最近拾ったという子猫の写真を見せてくれました。店からの帰り道にまだ胎盤が付いた状態で捨てられていたそうです。
写真は無料素材からですが、こんな感じのかわいい子猫でした。

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他の客からオーダーがあって、あまり聞けませんでしたが、彼は本当に優しい人間なのだと思います。
 

人生はたまたまかもしれないけど、必要な時に必要な人を引き寄せるようになっている

  • 子猫は生きることを必要とし、マスターを引き寄せた
  • おっさんは百円を必要とし千日を引き寄せた

それはそれでいいのです。

以上、千日のブログでした。